書籍編集者 城村典子のブログ

「商業出版で人生が大きく変わった」という人と、「むしろいやな思いをした」という人がいるのはなぜ?

 

私はいままでに、1000人以上の著者の本と関わってきました。

 

その中で、
「出版をすることで大きく人生が変わった」
という人がいる一方

「本を出せば出すほど虚しさが募る」
という人や

「二度と出版はいい」
というような相談をうけることもあります。

いったい何が違うのでしょう?

 

実は、出版を成功させるには、

とっても簡単な「コツ」があります。

 

それは、「自分軸で出版する」ということです。

 

 

■真面目な人、一生懸命な人が、陥る罠

 

出版で成功している多くの人は、「自分軸で出版する人」、

あまりおもしろい思いをしていない多くの人の原因が「他人軸で出版する人」だと、私は感じています。

 

 

出版をしてもいいことがなかった

という人の中には、

とても真面目な人、一生懸命な人も多いです。

 

オファーがあったら、必ず受ける。

相手のために仕事をすることで、結果を出してきた。

 

むしろ、真面目な人は、

「出版の失敗」に陥りやすいかもしれません。

 

 

 

 

■「出版は依頼を待つ」の罠

 

「出版は依頼を待つもの」と考えている人も多いでしょう。

しかし、本を出して成功している人は

ただ、依頼を待っているわけではありません。

 

何が違うかというと「準備」をしているか

していないかです。

 

ブルゾンちえみではありません

花は自分からミツバチを探しにいかない。

「待つの」。

 

しかし、しっかりミツバチが集まりやすい

しかけをしています。

 

寄って来てほしくないものに寄ってこられても困る

わけで、戦略的に準備しているわけです。

 

つまり、

ただ待ってるだけでは出版依頼は来ないし

戦略的に取り組まなければ、

寄ってきては困るものがくるかもしれない。

 

■「本を出してもいいことがなかった」3大原因

 

1 自分が伝えたいことではない切り口で本がでている

2 本と自分のやってることが連動していないから、仕事に結びつかない

3 本がでても、自分のビジネスの仕組みがないにで、仕事に結びつかない。

 

と私は考えます。

その事例をお伝えします。

 

1の件

ある著者は、「女性の自立」をテーマに活動したいと

思ってビジネスをしています。

彼女は、クラブを多店舗する経営者で

どこに働く女性の意識を向上させることと、

この仕事からお店を持つとか、別の仕事を始めるなどの独立を支援しています。

しかし、出版社は、彼女の接客の技術が面白いと

「その一言で男はイチコロ」的な企画から

その本が続けて出ます。

しかし、世間からは、「男を落とす名人」として

知名度があがり、本が売れて、次のオファーが来ればくるほど悩みます。

 

 

2の件

出版企画塾に行ってトントン拍子に採用。

内容は、歴史人物に学ぶ思考術。

名言なども交えて本が出ます。

書き上げるまで、ヘロヘロになって編集者について

出したものの、本はあまり売れず、

出版社からは、売れてません(著者さんがんばれませんか)とせっつかれる

本業は大家さん育成のコンサルタント。不動産をはじめたいという人がお客さんです。

仕事を圧縮して、苦労して本を出したが

なんだったんだろうと悩む。

 

3の件

ハワイの輸入雑貨を売っている人

ハワイの海を中心としたコンテンツ。

類書もないことから、シリーズ成功し

7冊ほど刊行するも

パタリをオファーがこなくなる。

版元に聞いても、あまりわからず。

実は、6冊目あたりから、販売実績が前作に比べ

落ち始め、7冊目はかなり悪い状況に。

いままで、

自分で、本を広める、本がでたあとに反響をとる

という仕掛けも全くなかった。

J.Discoverの7日間のメール無料講座を読み、

「出版で成功する方法をひとつも自分はとっていなかった」とご連絡をいただく。

 

 

ここまで読みすすめていただいて

ありがとうございます。

 

もう、おわかりかと思いますが、

出版は、自分軸で企画をつくり仕掛けていく必要があるのです。

 

■「出版社はプロなのだから、言う通りにした方がいい」の本当の意味

 

「出版社はプロなのだから、言う通りにした方がいい」

は、正しいです。

 

企画を採用する、というのは

出版社がリスクを負って商品をつくるのですから

当然、出版社の思う商品をつくるため、

著者に発注して原稿を仕上げるわけですから。

 

しかし、そもそも、出版社から依頼がきたときに

それを受けるかどうか

つまり、責任をもって原稿をアップできるかの判断は、

当然、著者がしなければいけないわけです。

 

その際、

「自分はこの使命をもって仕事をしている」

ということがわかっていれば、

出版社からの依頼を受けていいのか

お断りをしないといけないのかがわかります。

出版社も、お断りの理由が納得できるものなら、

悪い印象は当然持ちません。

最悪なのは、採用後、原稿を書き始めてから「やっぱり違う」などと揺れること。

自分の方針は明確にしておいた方がビジネスがスムーズなのは、出版も一緒です。

 

 

■ビジネスの用意ができていること

 

出版社は、本が売れることが商売ですから、

極端なことを言えば、その本で著者のビジネスが成功するかどうかは、関係ありません。

むしろ、著者のビジネスのためのパンフレットのような本は、

本の役割(公共性、読者へのメリット)ではないのでNGとなります。

しかし、著者が本を宣伝してくれることは、当然歓迎です。

また、本がきっかけで、著者のビジネスが成長し、

その体験からくるノウハウや、

反響の中からみつけられた知見などから次のコンテンツが生まれてくる。

その時に、最初の本自体が売れていると、

どんどん、本を出し続ける著者になるわけです。

 

著者のビジネスが広がると、著者も本を広めるための

手段に投資がしやすくなります。

こうやって、本を出し続けて、著者も成長することは、出版社も、読者も大歓迎。

もちろん著者にとっていいことです。

 

まじめな人は、

プロである出版社のいうとおりにしよう

ということに集中するあまり、

自分軸を見失い、出版社といい交渉をせずに本をだすことで、結局、結果がだせなくなっている。

これは、出版業界にとっても損失です。

 

出版で成功する人は、

「自分軸」をもっている。

そんな難しいことではないですよね?

 

■「コツ」を教えます。

 

ここまでお読みいただいて

なるほど、と思っていただけたのではないかと思います。

私がお伝えすると「なるほど!」と

的を得たりという方は多い。

 

しかし、なかなか私がお伝えしている内容を

伝える人は少ない。

なぜなら、出版社も編集者も「著者は素直な方がいい」

からです。

商品をつくるために、その通りに動いてくれる人の方がいいのは、前にお話しした理由からで、当然のことです。

私も、版元の編集者だったら同じことを言います。

 

私は、現在、著者の才能を、出版社に結びつけて本にすることを仕事にしています。

著者の才能は宝です。

しかし、それは、埋もれていて見えないことも多い。

整理されてなくてわかりづらいことが多い。

そこで

その宝が、やる気をもって、「本を出したい!」と

思ってくれたら、自分から表現してくれて、

私も仕事がやりやすくなるし、

編集者も仕事がやりやすくなるし、

結果、おもしろい本が世の中に増えて、

読者もハッピーです。

 

ということを、私の「使命」として活動しているから

お伝えしています。

そんなセミナーは定期開催しています。

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