書籍編集者 城村典子のブログ

自費出版で成功する人、失敗する人

 

1 自費出版で失敗した! と思う人が多い理由

2 そもそも自費出版って何?

3 自費出版のメリットとは

4 失敗しないために

5 自費出版の会社を選ぶ方法

 

1 自費出版で失敗した! と思う人が多い理由

 

「出版をしたい」と思ったら、どういう手段を選ぶのか。

「出版をするなら自費出版」で、と考えている人も多いかと思います。

 

「店頭に並ぶような本は有名人が出すものでしょう?

 自分なんてとても店頭に並ぶ本なんて無理」

と思っていたり、

商業出版は、「しのごの言われてめんどくさい」

という感覚の方もいるようです。

 

私も、日頃は商業出版のサポートがメインですが、

商業出版だけがいいと思っているわけではありません。

 

その著者の方が、達成したい「出版後の結果」を考えたときに

「商業出版」の方が適切な場合と、

「自費出版」の方が適切な場合に分かれるかと思います。

 

ところが、それぞれの出版の特徴やメリット・デメリットを理解していなと

いずれにしろ

「こんなはずではなかった!」となることがあります。

 

ということで

「自費出版で成功する人、失敗する人」という記事を書くことにしました。

 

「こんなはずではなかった!」

というのは

商業出版でもたくさんあり、そういう記事も書いているわけですが

商業出版以上に自費出版の方が起こりやすいかもしれません。

それはなぜか、より、著者(本を出したい人)がオーナーなので、

ジャッジしなくてはいけないが

お金を出す人がプロでない場合も多いので、ギャップがある。

 

商業出版は、正解のモデルが出版社にあるので基準があるが、

自費出版は、自由なので、何が正解かは著者が決める必要がある。

ということかと思います。

 

同じ自費出版でも

A社のモデルがとB社のモデルが違うことがあります。

これは、商業出版の出版社以上に、違うと思います。

 

なので、素人に分かりにくいので、

「こんなはずではなかった」になりやすいと感じています。

 

2 そもそも自費出版って何?

出版業界の中では、自費出版的な商業出版もあれば、

商業出版的な自費出版があったり、

あるいは、流通しないのが自費出版だという人もいます。

 

ここでは、出版の事業がどの収益をメインしているかで、

自費出版と商業出版を分けたいと思います。

 

著者(本を出したい人)が支払うお金で、

出版事業ができるモデルになってるものが自費出版。

 

著者の買取があったり一部負担があろうと

メインが本を売っての収益で出版社が売り上げを上げようとしているものは、商業出版。

 

自費出版のメリットは、著者(本を出したい人)の自由になる。

商業出版の場合は、「出版社が売りたい本を作る」のが基本です。

 

だから、本を作るのにもかくにも、著者の自由には書かせてくれません。

たまたま、自由に書いたものが、出版社の意向と合ってることもありますし、

編集者の戦略として「自由に書いていい」ということはあっても、

クリエイティブの落とし所、手綱は出版社が握っています。

 

なので、自費出版は、オーナーの自由にできるということがあります。

 

3 自費出版のメリットとは

私がご一緒させていただいている著者の方にも

少数ですが、自費出版をご一緒している方もいます。

 

その方々の成功パターンを見ていると

自分の目的がはっきりしているということです。

ある方は、ご自身でネットマーケティングの導線を持っている。

出版社で本を刊行したら、印税はよくて10 % 

1,000円の本なら100円しか入りません。

 

自分で売れたら10倍。1,000円が入ってきます。

制作費や配送費を考えるとずっとこちらが収益性が高い。

プラス、名簿が取れる。

ということで、自費出版のモデルを使っています。

 

また、ある方はアーティスト。写真家の方。

写真家はプリントアウトしたものが作品です。

印刷のクオリティが大事。

 

でも、商業出版で本を出したときに、

クオリティチェックは出版社のマターであることは十分承知。

なので、あえて、自分指定の印刷所のプリンティングディレクターで作りたい。

お金は払う。その印刷所で発行させてくれる出版社を選ぶ。

というような、ディレクションをする作家の方もいます。

 

アーティスト、作家は、投資をしながら訓練をして

投資をしながら作品発表をします。

その発想の一環として

結果、クオリティの高い作品(本)ができて、

この方は、仕事も増えブランドも上がり、活躍するわけです。

詩人の方なども、このモデルのパターンは多いです。

 

4 失敗しないために

「3」でプロの人の事例をあげましたが、

そもそも、自費出版をする際に、出版のプロではないでしょうし

プロである必要もないと思っています。

 

むしろ、著者として、発注者としてのわがままを確立しておくことが

必要なのではないかと思います。

例えば、

「装丁にはイラストを使いたい」

「◯月◯日に本が欲しい」

「自分の文章に対して、一切手を入れて欲しくない」

「自分の文章を添削して欲しい」

「絶対◯◯円以下で作りたい」

「流通をして欲しいのか、配本までして欲しいのか」

のように、最初の自分の条件は何か

その条件を持って出版社に行って、その条件の交渉をする。

その他、自分がこだわっていないところは

相手のお任せにする。

 

話をすると、もっとたくさんやりたいことが見えてくるので

そこで、自分の再条件を構築する

などをするといいと思います。

 

いい自費出版の出版社さんであれば、

著者の条件が明確なほど仕事がやりやすいと思うはずです。

なぜなら、その方が、後から「こんなことではなかった」がなくなるから。

 

ちなみに、私は、条件がしっかりある人の方がお相手しやすいと思います。

ですし、

まだ、ぼんやりしている方に対しては、条件を明確にしていただくサポートをして

先に進めています。

 

5 自費出版の会社を選ぶ方法

自費出版をするには、下記のような方法があるかと思います。

A 自費出版専門の出版社で出版する

B  大手出版社の自費出版を利用する

C 印刷所、地元の会社に頼む

 

価格については、

Bが一番高く、次にA 次にC という場合が多いかと思います。

大手出版社系の自費出版は、ブランド料ということでしょう。

 

Cの場合は比較的リーズナブルなケースも多いと感じます。

印刷所の場合は印刷機が既にあるので、出版社でお願いする場合より

コストを抑えてできるわけです。

 

一方、流通はしなかったり、流通が弱かったりすることもあるかと思います。

そんな風に、その自費出版社の会社により特徴があるので、

ご自身がどういう出版をしたいのかによって

どの出版社が適しているかという答えがあると思います。

 

出版の手段として、商業出版だけでなく自費出版も視野に入れると

より、出版が身近に自由になるかと思います。

出版についてのご相談お伺いします。

 

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