書籍編集者 城村典子のブログ

商業出版にかかる費用は?

商業出版にかかる費用は?

今回は商業出版にかかる費用についてお話したいと思います。

1 商業出版をするのにお金はかかるのか

2 買い取りや、費用負担を求められたら自費出版?

3 商業出版に対する投資の考え方

1 商業出版をするのにお金はかかるのか

商業出版と言われるものに定義はありませんが、一般的には

「出版社が商品として本を売ることで
マネタイズするビジネスモデルで
出版される書籍のことを『商業出版』という」

という定義で間違いないと思います。

つまり、出版社はメーカーで
商品を売らないと売り上げが立ちません。
なので、本を制作・製造しないといけません。

その時に、書いてくれる著者が必要です。
そして、売れるような企画が必要です。

という順番です。

なので、『商業出版』で出版社が生き残っていく場合には、
著者からお金なんかもらうよりも

「売れる企画(売れる原稿)」が欲しい。
というのが実態だと思います。

なので
「お金はかからない」
というのが正解です。

2 買い取りや、費用負担を求められたら自費出版?

では、どうして

「買い取りを条件にされた」とか
「費用負担をお願いされた」

というような話があるのか。

逆説的な話ですが、
実は、ヒットを飛ばしている著者の方で
本を売ることに関心のない著者は一人もいません。

売れっ子作家・著者、それぞれに、
ご自身のスタイルはまちまちですが、
全員、本を広めることに対して熱心です。

知名度もあって、広い影響力があって、
しかも本を広める活動をする。

それに対して、新人著者が、
知名度はない、本も広めない
これでは、出版会議に通らないと思いませんか?

出版社から、協力を求められる時には
そんな背景があることも多いと思います。

よく「買い取りを求められたら、それは自費出版では?」
という問いをもらうこともありますが、

それは、規模によりますが、
大抵は間違った認識だと思います。

例えば、トータル4,000部刊行の本で、
500部の買い取りがあった、というような場合。

出版社としては、
500部程度を買い取ってもらったところで
この出版の費用が賄えるものではないので

それで、
これでは自費出版だ、自分の思い通りに
本を作れ、と著者に言われるのは、
大変心外だと思います。

私の付き合いのある大手出版社の編集者は

例え、5,000部著者が買い取ったとしても、あまり美味しくない
ヒットの可能性のある本を作る方が、社としてはありがたい。

と本音を私に言っていたりもします。

3 商業出版に対する投資の考え方

最終的には、

「自分がこの出版にいくら投資をするのか」
「その投資は意味があるのか」
について、自分自身で判断をする。

ということだと思います。

著述家というのは事業です。
投資の額も目的も使途も、それぞれ違うように、
著者が出版に対して投資する額も目的も使い道も、
それぞれなのだと思います。

「商業出版だから、お金は出さずに全部出版社にやってもらう」
というのを狙うのも一つの作戦でしょう。

この作戦を取るのであれば、よっぽど、魅力的な著者になって
出版社を儲けさせないといけません。

一方、今時の、成功している著者は
「著者になる勉強に投資をして、本を売るためにも投資をして、
結果、その投資は自分のビジネスと人生の広がりで結果を出そう」

というやり方をしています。

小さくスタートして、著述家を続けながら、
だんだん大きな成功を狙っていく。

起業もそうだと思いますが、
最初から上手に本を出せる人は少ないと思います。

また、0から1が一番大変。
1冊で終わるのは、一番つまらないと思います。

著述家のモデルをスタートさせ、続けながら、
自分自身の事業と人生をスパイラルアップさせていく。

私の観察では、そんなスタイルの著述家が、
人生も、ビジネスも、著者業も、成功させています。

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

過去記事

PAGE TOP