「伝わる! バズる! 稼ぐ! 文章術」
尾藤克之
秀和システム
https://www.amazon.co.jp/dp/4798064270/
『もはや人間力ではない「文章力」がすべて！』
とあります。
日頃、出版のコンサルティングをしている私としては
とても共感します。
読んだ方の中には
「いやいや、本当の自分を
（自分がアウトプットした）文章で判断されては困る」
と思う方もいるかもしれません。
自分は文章が下手だから、
やっぱり直接付き合って分かってもらいたい。
ということかもしれませんが、
実際は、コロナの影響も受け、
世界はオンライン時代になりました。
メール文章、SNS文章でのコミュニケーションの
シェアが高くなり、「直接会って話す」場合も
オンラインという限られた情報になるので、
結果、その人の印象を受け取るにあたっての
「直接会っての、雰囲気、仕草も含まれた情報は減少する」
だからこそ、手がかりとなる「情報」から
その人はどういう人かを受け取るシェアが
高くなるわけです。
じゃあ、文章が上手だったら
本当の自分以上の自分が表現できてしまうから
それはフェイクなのではないか？
というと、そうではないのが面白いところです。
この本でも
「リアリティ」が重要であることを伝えています。
例えば
27項の「文章は会話調にすると伝わる」の項目では
状況の描写として
説明より会話で構成する文章についての
効果を書いています。
この「リアリティ」は、自分でしか表現できません
。
その会話の論調で、個性が表現できる。
まさしく人間性だと思います。
リアリティは
例えば、自分が経験したことであったり
自分が経験したことでなく
社会の事象や、人の話を引用したとしても
「自分の」フィルターを通して表現したところが面白くなるし
実感がこもるし、人の心を打つわけです。
出版をするということは
こうした文章を構築して
１冊の本として論を構築する。
「読者が知りたいこと」を
「著者がプレゼンテーション」する
そのプレゼンテーションを
「自分の個性（人間力）のエピソード」で語る。
ということです。
日常のコミュニケーションが
どんどん書き文字「文章力」で
高まってくる時代。
文章力を高めておくことで
プライベートでもビジネスでも
関係がスムーズになりますし、
社会的な影響力を高めることができます。
日常のコミュニケーションもそうですから
本を出すことでさらに社会生活が
スムーズになるでしょう。
この本の著者尾藤さん自身が
「はじめに」の中で、ご自身の影響力が
「文章力」によって変化した様子を伝えてくれています。
では、どうしたら
文章力は高まるのか？
私は、「自分を知る」ことだと思っています。
自分は
何を伝えたいのか、
どういう価値観を持っているのか、
どういう社会が理想であると感じているのか、
人々と、どう協力して行きたいのか。
そのことを意識化することで
いい文章を書ける人になる。
(終)
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