人的資本経営時代に働く人が持っておきたい「じぶん資産」

『人的資本経営時代に働く人が持っておきたい「じぶん資産」 』
佐藤 美和
同友館
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多くの人が、ここを勘違いしています。
「スキルを身につければ、評価される」
でも実際は、違います。

スキルがあっても、結果が出ない人はいる。
逆に、特別なスキルがあるわけではないのに、
なぜか成果を出し続ける人もいる。

この違いは、どこにあるのか。

この本は、その答えを
とてもシンプルな言葉で言い切っています。

それが、
「じぶん資産」
という考え方です。

知識やスキル、経験。
それらは確かに大切です。
でも、それだけでは足りない。

それらを「使って」、
どんな環境でも成果を出せる状態にしてはじめて、
それは“資産”になる。

つまり、
スキルを持っている人ではなく
スキルを使って成果を出せる人
この差が、これからの時代を分けていく。

ここで一段、視点を引いてみます。
なぜ今、こんなことが起きているのか。

時代は大きく変わりました。
会社にいれば安心、という前提は崩れ、
大企業であっても、人材の最適化が進む時代です。

「持っているもの」ではなく、
「発揮できるもの」が問われる。

これは、少し厳しい現実です。
でも同時に、
とてもフェアな世界でもあります。

環境に依存せず、
どこでも成果を出せる人は、
どこでも必要とされる。

ここで、私の仕事の話を少し。

編集者という仕事は、
まさにこの「じぶん資産」を体現している仕事だと思っています。

正直に言うと、
私は「自分のスキルが高い」と思ったことはあまりありません。
でも、ずっとやってきたことがあります。

読者は、何に痛みを感じているのか。
まだ言葉になっていない「欲しい」は何か。

著者は、何が書ける人なのか。
その言葉は、本当は何を意味しているのか。

出版社は、どうしたら
この企画を実行したいと思うのか。

デザイナー、営業、制作、管理部。
どうしたら、この企画を応援したいと思ってもらえるのか。

結局、ずっとやっているのは、
周りの人のことを考え、
調整し、ネゴシエーションをし、
全員を引き連れて、本を作ること。

別の言い方をすれば、
全員に応援される状態をつくること
です。

それが、編集者の仕事です。
そして、それこそが、
「前に進める力」なのだと思います。

ここで、もう一度この本に戻ると、
この本が言っているのは、
単なるスキルアップの話ではありません。

「自分の人生の舵を、自分で握る」
という話です。

では、自分に問いが生まれます。
自分は今、
スキルを“持っている”状態なのか。
それとも、成果を“出せる”状態なのか。
ここ、意外と見落としがちです。

そして、もう一つ。
この本を読んでいて感じたのは、
これは実は、
表現や発信にもそのまま当てはまる
ということです。

どれだけ良い考えを持っていても、
それが伝わらなければ、存在していないのと同じ。
どれだけ経験があっても、
それが価値として届かなければ、埋もれてしまう。

だからこそ、
言葉にする
構造にする
他者に届く形にする
という行為が必要になる。

そう考えると、
この本の言っている「じぶん資産」とは、
単なるキャリア論ではなく、
“自分の価値を社会に接続する技術”
とも言えるのかもしれません。

スキルを持つ人は、多い。
でも、
それを使って価値を生み出せる人は、少ない。
みなさんは、どちらでしょうか。
(終)

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