本当は、ちっとも怖くない。
本を出版すると、大きな感動が待っている!
のですが、
大きなチャンスがあるものには、リスクがあるのも事実。
しかし、このリスクは
シンプルに、先に知っておけば、なんて事のないリスクなのです。
本日はそんなお話をシェアしたいと思います。
1 自分が言いたいことと違う内容になる
私は、日々、著者の方と出版の企画を作ることを仕事にしています。
「折り入って、ご相談に乗ってもらえませんか?」
と、訪ねてくる出版経験者の方も多くいます。
そんな人の中には、「悲劇?」のお話もあります。
その中の一つ、
「自分の主張と違う内容の本になってしまった」
そんなの、商業出版なんだから当たり前じゃない?
って思う人もいるかもしれません。
でも、例えば
「結婚コンサルタント」として活躍したいと思っているのに
あなたの話は離婚の方が面白いと
「離婚の本」を書くことになってもいいのか。
社員研修の会社の社長さん。
特に女子の教育が定評がある。
そんな社長の本が「腰掛け女子社員の顛末」
なんて本になっても、いいでしょうか。
実は、こういう例って少なくないのです。
「だったら出さなければよかったのに!」
って思うかもしれません。
でも
「出版をする」ことだけを目的にしてしまうと
「出版社から採用された!」と
あるいは、
間に入った出版コンサルティングの人から
「自分の書きたいことを書けるのは10年早い」と言われ
なんとなくおかしいと思いながらも、進んでしまう。
ここからの悲劇は
「採用」と決まってから原稿が書けないと、離脱する。
(これは、出版社にとっては大迷惑。企画会議を通っているのに!
そして、著者自身にも約束破りの実績が出来ちゃう)
本は刊行されるが、恥ずかしい。
あるいは、ビジネスの障害になるので、誰にも言えない。
そんな著者の方が、相談にくる例も少なくありません。
途中で離脱も、傷が残りますし、
刊行されるのも、さらに傷が残ります。
なので、私がご一緒する際には、
出版企画採用の場合に
なにがOKで、なにがNGか
事前に著者の方の方針を共有しているので
出版社とのミーティングの際にも
ディスカッションがきちんとできることになります。
2 本を出したのに変化がない
1をお読みいただくことで
そうか、1のような本を出したら、変化がないかもしれない。
と想像に難くないでしょう。
その他にも、本を出したのに変化がないという人はいます。
例えば、
本は売れたけれど、自分のビジネスとは関係のない本だったので
本はいくばくか売れたが、なにも変わらない。
ライター業をするということでしたら
このような本の出し方もO Kかと思いますが、
きちんと、準備をすれば
本を出すことでもっと著者自身にインパクトを与えることになります。
とある著者の方は、
出版社の景気のいい時から、本の出版の依頼があって出していたけれど
ある時からパタンと依頼がなくなった、とご相談。
本を出し続けることで、ファンとの繋がりを持つ。
繋がりを持った中から次の本の企画を考える、
といった導線づくりをされてきましたか?
というお話しをしたら、皆無とのこと。
(昔はそれでも良い時代がありました)
今、一緒に、初心者の気持ちで出版企画を作っています。
そう、私がリサーチしている著者の方々で
活躍している方は、ほとんど、全員
本を出した後に、その効果が上がるような仕掛けを仕立てています。
3 本を出したが、次の本につながらない
処女作を出したら、もう著者仲間。
だったら、次の本のオファーがくる?
といったら、なかなかそうも行きません。
2でもお伝えしたように
たくさん本を出されてきた方でも
オファーが途絶えることなんて、普通にあります。
なぜか。
売れない本の著者には、依頼が来ない。
ということなのです。
本それぞれの、実売成績については
どこの出版社でも、数字がわかります。
たくさん出されている著者の方、
もしかしたら、ジリジリと
出版の実売実績が右肩さがりだったのかもしれません。
私も出版社に勤めて、本の企画、出版を社内で決定する
「出版決定会議」(出版企画会議など名称は色々)で
「この成績の悪い著者の本を、どうしてうちで出さなきゃいけないのか」
なんて、辛辣なことも言われました。
成績が良ければ、皆目の色変えて集まってくるし、
成績が悪くなれば、敬遠する。という感じです。
なので、一冊一冊を、しっかり売るのは、
出版社よりむしろ著者の役割。
出版社はどうしても、毎月本を出して、
その出した本の中で、より売れるものを、より売る。
というのがビジネスモデルですから
売れ筋に入らなければ、より売ってもらえないということです。
なので、著者もしっかり、売れる仕組みを作っておくことは大事。
1 自分が言いたいことを読者の知りたい にする本を出して
2 本を出した後に変化が起こる仕掛けを作り
3 本を出して、成長してまた次の本が出る
という著者モデルを作る。
それを、私はお手伝いしています。
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