書籍編集者 城村典子のブログ

商業出版の印税について、お話します

本を出したら印税生活?

ってイメージする人も少なくないかもしれません。

本日は
著者になるなら知っておきたい印税の話をいたします。

1 著者は一冊、本を出すといくらもらう?

2 印税のパーセンテージの秘密

3 印税で儲けるたった一つの方法

 

 

1 著者は一冊本を出すといくらもらう?

新人著者の印税の話は後に回すとして、

シンプルでよく知られている印税としては

「定価の10%」という数字があります。

1,500円の本だと、150円ということです。

よって、1,000部の印税となると 150,000円

10万部の印税だと 15,000,000円ということです。

そう聞いて、いかがですか?

 

書店の店頭や、新聞、電車の広告で、

10万部突破!40万部突破!なんてコピーを見たりしますが

そうすると、著者はいくら入ったのかな? とか

出版社はいくら売り上げがたったのかな?

と、計算ができますね。

 

売れる本の著者になるということは

収入があるばかりでなく、有名になる、信用力が高まる、など、

良い効果がたくさんあります。

商業出版にチャレンジをする魅力でもあります。

でも、本当にそんな華やかな話ばかりでしょうか?

 

次は、印税のパーセンテージについてのお話。

 

2 印税のパーセンテージの秘密

わかりやすい数字として「10%」という数字を挙げました。

昔は、これが標準だったかと思います。

ところが、今、激しい右肩下がりの出版業界です。

2009年に約2兆6千億円だった業界規模が、昨年は約1兆6千億円。

昔はこの本だったら、1万部売れていたなという本が、

6,000部くらいになっている、という感じです。

出版社とすると、

今までは1万部1アイテムの出版で予算を達成していたところが

5千部の本を2アイテム出版しないと達成しない。

そんな感じです。

1万部の本でも、5千部の本でも、本を作る手間はそんなに変わりません。

なので、現場はどんどん忙しくなるし、原価はそれぞれかかりますから

出版社はとても厳しい環境にあります。

 

人件費だって限界があるため、たくさん働かせる事もできない、となると

経費を削る事を考えざるを得ない、というのが実態です。

 

出版社が出版の決定をするときに必要なのは

『この本を出したら、損益分岐点をクリアできるか』

ということです。

その損益分岐点の冊数については、出版社によって違ってきますが、

例えば、
2,000部までは、経費(投資)の回収。

2,001部以上売れたら利益になる。

というように、損益分岐点となるポイントがあるわけです。

出版社によっては

新人の印税は6%でお願いしているとか、

この案件については4%でお願いできないか

という話になるケースもあります。

それは、なぜか。

新人の著者だったり、

あるいは、あまり成績がよくない著者だったりしたら

(何冊も本を出している著者の、今までの本の販売実績、成績)

10%の印税も経費のリスク。

それが、6%や4%となるとリスクが下がり、会議で通しやすい

というケースもあるようです。

 

出版社からこんな印税の提案があったら、

私は、印税をもらうより出版のチャンスをもらったほうが

いいのではないかと思ったりします。

いや、自分は「10%の印税をもらいたい」

ということだったら、

その返答をもらえるまで企画を高める。

つまり「売れる企画にする」ことにチャレンジする

ということもあるのだと思います。

 

時々

印税の提案が10 %でなかったから、

「自分は出版社からナメられてると思った」と言う方がいます。

私からしたら、出版社としては

出版したくなかったら、そもそも印税の提案もしないのではないかと思います。

印税の話から「ナメられてる」と思うのは、とても損なことだと感じます。

 

また、印税の支払い方も

発行部数印税、実売印税という支払い方の違いもあリます。

発行印税の場合は、発行した部数の全てが印税対象になる。

実売の場合は、「売れた冊数」が印税の対象になる。

その他、細かな控除部数を規定していたりすることもあります。

 

支払いのタイミングも

発行した月の翌月末というところから、8か月後というところなど、まちまち。

これらの内容は「出版契約」に記されています。

契約を結ぶときには、契約内容をよく見る事は、自立した著者として当然必要です。

 

以前の条件について

印税が低いから、印税の支払いが遅いから、その出版社がケチなのか、というと、

そのようには思わない方がいいと私は思います。

大きい出版社は、取次(出版商流の中の問屋さん)との条件が良いので

お金がすぐ入ります。

小さい出版社は、もともと商品に対する規模が小さい上に、

取次からお金が入るタイミングが遅いことが多いので、

印税の支払いタイミングも遅くなることが多い。

 

出版社からすれば、

発行したら、印税10 %をパーンと払うから売れる原稿を書け! くらいに言いたい(極端ですが)

かもしれません。

著者にお願いをしなければいけない事情があるから

印税の条件についてお願いをしているわけですから

それで、ケチとか、ナメられてるなどと思わない方が

著者としても得策だと思っています。

 

3 印税で儲けるたった一つの方法

あらあら、印税で儲けるのは結構厳しい?

って思われるでしょうか?

極端な話、印税で儲けるというのは、

歌手になったら、安室奈美恵になる。

プロ野球選手になるなら、マー君になる。

と考えることと似ているかと思います。

もちろん、夢を持つのは必要。高い目標を持つことは必要です。

 

では、どうしたら夢の印税生活ができるようになるか。

一言でいうと、「本を出し続ける」ことです。

これは、あらゆることの定理の哲学でもあるかと思います。

舞台に立ちたいと思ったら、俳優の修行をし続ける。

会社を起業して儲けたいなら、事業を継続する。

もう、継続することしか成功はありません。

 

なので、本を出すチャンスをゲットし続けることが重要です。

著者も、1冊目からベテランではありません。

何冊も出して、初めてベテランです。

そう考えたら

最初から、好条件の大きな出版社から出すことだけを狙うのは

チャンスを失い、もったいないと思います。

それより、本を出させてくれるなら

(ある種、投資をしてくれるということですよ!)

どんな条件でもチャンスを生かす、という考え方がいいと思います。

私の友人のベテラン著者は

あえて、印税は4%でいいと交渉することもあるそうです。

増刷の時の損益分岐点が低くなり、増刷の決定がしやすい

著者の協力の気持ちが伝わる、ということなのでしょうか。

実際、その方のその本は、私の知ってる限りで17刷にもなっていました。

 

私がサポートさせていただいている著者の方とは

出版社の条件に対して先回りをして考え、仕掛けていく、

ということなどもやったりしています。

 

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