企画意図・背景で自著の存在意義を伝えよう!
「なぜこの本が出版されなくてはならないのか」を伝えるのが、企画意図・背景の項目です。
どんなに著者が「出版したい!」と思っていても、世の中のニーズがない書籍は出版されません。
では、どのような内容を書くと「出版する価値がある書籍」と判断されるのでしょうか?
企画・意図背景を書くときに意識すべきポイント
1.社会的ニーズがあることを強調する
ただ「出版したい!」という思いだけで企画書が採用されることはありません。
まず自著が世の中から求められている根拠を示しましょう。
自身の活動のなかで感じたこと、思ったことを書き連ねるのも大事ですが、同時に統計やデータなど数字を使って根拠を示せるとベターです。
2.自分が著者になるべき理由を説明する
例えば、「私の周りでは子どもを産む夫婦が減っています」といわれるよりも
「2016年、日本の出生数は初めて100万人を割り、過去最低の数値になりました」
といわれたほうが、少子化の現実を感じることができますよね。
内閣府の統計、アンケート調査、ニュースや雑誌で知り得た情報など客観的なデータを記載することで、自分の感覚を裏付けましょう。
社会的ニーズがあったとしても、意地悪な言い方をすれば、あなたが著者になる必要はありません。
あなたに「書きたい!」という思いがあるからこそ、著者になろうとしているのだと思います。
その思いを述べて欲しいのです。
同じ“恋愛”をテーマにした本でも、なんとなく社会的ニーズがあるから本を出してみたいという人と、
30年間恋人が一度もおらず、コンパや婚活パーティーに参加するも、毎回惨敗。
なんとかして結婚したいと思い、ファッションやメイク、性格、料理の技術、振る舞い方、
話し方などすべてを徹底的に見直し、念願の恋人を獲得。自分のような辛い思いをほかの人には味わって欲しくない!
という著者でしたら、後者の本を読んでみたいと思いませんか?
人の思いは伝染します。
著者の強い思いは編集者にも伝わるものです。
その思いに心動かされ、「出版してみよう!」と思う編集者もいるかもしれません。
だからこそ、企画意図・背景では自分の気持ちを思いっきり伝えて欲しいのです。
編集者の心を動かすぐらい、強い気持ちで出版に挑もう
出版企画書が採用されるには編集者の心を射止めなくてはなりません。
編集者の元には、日々数多くの出版企画書が届きます。
ほとんどは記憶に残らず、忘れ去られてしまいますが、思いの強い出版企画書は編集者の心に残る可能性があります。
だからこそ、あなたの思いの丈を企画書にぶつけてください。
その思いは編集者を動かし、いつかは読者の心も動かすでしょう。
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