前回は
についてお伝えしました
今回は
「出版業界を知ろう 〜出版社の企画会議〜」
についてお伝えいたします
編集者は会議で戦う
よく
「編集者のレスがきつい」とか
「編集者さんから、あれこれ聞かれる」
ということに対して、
へとへと、している人の話を聞きます。
また、へとへとして、応えられているうちはよく
もう、返答をできずに、それっきりになってしまう
という話も聞きます。
確かに、おそらく、
普段仕事上ではあまりないやりとりをするので
レスポンスするのが大変な問い合わせもあることでしょう。
でも、これは、企画をどの方向性でもっていけば
採用される可能性があるかというヒントでもあります。
編集者は、著者に対して、厳しいことを言うかもしれませんが
編集者も企画を採用されるために、
社内で、ある種「戦わなければ」ならないわけです。
私も、当然、今、外部の人間として
出版社の編集者に、この企画はどうですか?
と紹介するわけですが
企画の内容はもちろんですが
著者の熱意、私の推薦
その上で、相手編集者も
「この企画は、話を聞いてもおもしろいかも!」
と思うわけです。
これが、社内だと、もっと身内なので
会議は、厳しいものかと思います。
実際、私も出版社に勤めているときには
企画会議は
準備から、当日のプレゼンから
一大イベントでした。
極端な話
会議に出席する
営業部門
制作部門
役員
など
それぞれの部署の役割の人が
リスクもつぶしにかかってきますから
だめな理由や
疑問などを、どんどんぶつけてきます。
すごく、極端な話をすると
もちろん
どうしようもない企画はテーブルにも登りませんが
最後のツメは
編集者のやる気です。
それでもやりたい
本を出すべきだ
という強い信念がなければ
会議の勢いに負けてしまいます。
その編集者のやる気に火をつけられるのは
著者のやる気しかありません。
ここで、
いろいろ、ケチをつける著者だったり
著者も、やる気がなかったり
あるいは、いまいち魅力的な企画でなかったら
「まあ、ここでがんばって企画を通さなくてもいいか」
とか
ちらりと、弱気になって
一挙に、会議で、論破されてしまう
ということもあるかもしれません
(もちろん、会議に上げる前に、準備するので
少なくとも、どの編集者もやる気ありでスタートしますが)
なので、編集者の問や、お願いには
「敵」ではなく「仲間」として
会議で戦う武器を渡しておくのがいいのです
会議では過去の実績をしらべる
たいてい、出版社では企画を検討する際に
類書にどんな本があるのか
その本だどんな風に売れているのか
また、著者に過去に本を出したことがあるなら
どんな本を出していて
その売れ行きがどうか
を検討します。
著者が、過去に本を出しているとのいうのは
よくもわるくも、実績がしっかり残ります。
今回出している企画と、全然違う本をだしていると
「この人は、いったい、何をしたいの?」
と、当然思われる。
また
過去に出した本が、売れていないと
当然、社内から
「どうして、売れていない著者の本を出さなくてはいけないのか」
という議論になります。
なので
本を出す際、
自分の本の売れ行きは出版社任せにしないで
自分でも、販促に協力する手立てを考えておくことは
とても重要だと思います。
また、そうはいっても、現状の出版業界の状況では
なかなか、ヒットする本の確率は低いですから、
自分の本が、「すごく売れた!」とまでいかないとしても
ロングセラーになる する
というつもりで
著者が、紹介をし続ける必要があると思います。
例えば
オファーをもらって出版して
出版社の言うように、本を出して
結果、あまり売れなかった
次に、自分が、出したいと思って
取り組んだけれど
前の、本の実績が、ものすごく悪かったとなると
初めて本を出すより、出しにくい
というようなケースもあります。
なので、
私は、著者になることは
出版社任せにしないで、
主体的に関わることが必要だと思っています。
会議の通過はスタート
よく、企画が採用されることゴールのように考えてしまう傾向を見受けます。
もちろん、採用されることは、大きなフラッグでs
一つの通過点として、目標にすることはいいと思います。
しかし、
「自著を出版する」という一大事業においては
ここは、あくまでも、通過点です。
むしろスタート
ここから、よい原稿を書いて
編集者に渡し、
いい本をつくってもらい
一緒に本を広めていく
という道が始まるわけです。
採用はされたが
原稿がボツになり続けて、本がでない
という人もいます。
まとめ
私は、よく、出版の5つの壁ということをお伝えします。
1、企画書作成をする際の壁
2、採用の壁
3,執筆の壁
4、本をよく仕上げる壁
5、販売と、その後の反響の壁
ということでいうと
採用は、2段階目という位置です。
採用をお祝いしつつ
ここからまたスタートを切ってください。
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