書籍編集者 城村典子のブログ

出版社はひとつひとつ特徴が違う<出版業界を知ろうその5>

 

よく、何社にも出版企画書を持ち込んだが

全く相手にされなかった。

としょげている人の話を聞きます。

 

持ち込みで企画が採用される確率は

センミツ(1000あるうちの3つ)だともいいますが

それには、いくつかの原因があると思います。

 

 

持ち込み企画が出版社に採用されないわけ

 

採用されにくい原因のひとつに

適さない出版社に持ち込んでいるというのがあると思います。

 

出版社は3500社ほど(2013年出版ニュース社調べ)ですが

そのうち、大手出版社(講談社、集英社、小学館のような)

といわれる出版社はごく一部でs

 

ほとんどが、専門出版社です。

 

医療の専門、ITの専門、語学の専門、絵本の専門など。

 

わかり易い例でいえば、

絵本の企画を、一生懸命、医療専門、IT専門の出版社に

持って行っても、

どんなにいい作品であっても

出版したくても、できないわけです。

 

そんなのは、わかってるよ

と思うかもしれません。

 

確かにこの例は、わかり易く伝えていますが、

例えば、同じビジネス書の出版社であっておm

特徴があります。

 

 

ロングセラーを狙う出版社、ヒットを狙う出版社

 

例えば、ある出版社は

ヒットではなく、ロングセラーを狙うという戦略をとっています。

確かに、ヒットは予測が難しく、返品のリスクも高い

(沢山配本しても、戻ってくる可能性がある)

1点、1点がミズモノであるより

毎月、少なくても確実に売れていく本が、

どんどん積み重なってくると、経営は大変安定します。

 

こういう狙い方の出版社は

タイトルのつけかた、装幀、営業の体制

ロングセラー狙いのやり方があります。

 

一方、

ヒット狙いの出版社は

初速のいい(出だし売れ行きのいい)本を

発売〇週間という、短期間で見定め

勢いのいい本に対して、さらに、広告を出し、

営業にプッシュをさせ、大きく伸ばすという戦略を取ります。

 

この2つの出版社のやりかた

どちらがいいとか、悪いとかではなく

それぞれの特徴があるということです。

 

そうするとおのずと、コンテンツも

合う合わないがでてきます。

 

 

大きい出版社、小さい出版社どっちがいい?

 

また、大きい出版社がいい、小さい出版社がいい

という比べ方もできないでしょう。

 

例えば、

大手出版社では、売れっ子作家の作品も

多く扱っています。

 

同じ月の刊行で

初版5万部の本もあれば

5000部の本もある。

大手出版社は、販売の力もありますから

本の売れ行きが伸びたときに

さらに伸ばしてくれる可能性はありますが

最初は、大きな部数の本の中に

はいっての、社内での闘いもあるということになります。

また、大手出版社ですと

一つの本にかかわる人が沢山になります。

 

私も、最後に勤めていた出版社は

グループ全体で3000人ほどいる会社だったこともあり

ひとつの本の、例えばタイトルを変更する

ということになったりすると

営業部、制作部、管理部、役員など

かなり多くの部署にまたがった手続きをするということになって

一度決まると、変更は大変でしtあ

 

 

一方小さい出版社では

みな、初版が5000部程度の出版社となれば

みな、横並びのスタート

また、意思決定が早いので、柔軟な対応ができたりします。

 

 

それぞれの出版社の特徴をさぐると面白い

 

例えば、リンダパブリッシャーズという出版社h

「99のなみだ」というシリーズを開発しています。

 

この出版社は、TUTAYAグループ内の出版社で

この書店にくる読者を狙っての商品開発をしています。

 

DVDやCDのレンタルも展開している

エンターテインメント系の本屋さん。

「泣きたい」っていう時に読む「泣き本」が

この「99のなみだ」シリーズです。

 

また

IBCパブリッシングという出版社は

語学の専門出版社。

読者も、英語勉強好きの読者が多いようで

「日本人だけがしらない難解英単語」

という本が、売れています。

想像するに、英語学習マニアの人には

「日本人だけが知らない」という言葉が

自分だけ知っている、という心に火をつけるのかもしれません

 

 

まとめ

 

出版の企画が採用されるのは、恋愛似ていると思います。

美人だから、イケメンだから、

恋人にならなくてはいけないわけではありません。

 

多分に相性です。

 

なので、不採用のときには、

相性が悪かったわけですから、むしろよかったわけです。

 

相性の合う、出版社の編集者との出会いが

本にとっても、著者にとっても、

読者にとってもハッピーなことなのです。

 

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