書籍編集者 城村典子のブログ

【商業出版をしよう】取材依頼が来るようにするしかけ <著者の広報力の身につけかた その1>

今回は
『著者の広報力の身につけかた』その1
〜取材依頼が来るようにするしかけ〜

です。

 

広報戦略が必要なわけ

今週から、著者の広報力の身につけ方
ということをお伝えしていくわけですが、

そもそも、どうして広報戦略が必要なのか。

本を刊行したあとに、
テレビの取材がきた、雑誌の取材がきた。

そういう著者の姿を見ませんか?

「おお! 本を出すと、こんないいことがあるのか」
そんな感じしますね。

もちろん、著者や出版社の働きかけが全くないところで
「偶然、書店の店頭でみかけて」という経緯でテレビ出演。
「出版社からの献本」で書評に掲載。

ということもありますが

以前からお伝えしているように、
本自体は、拡散能力は低いです。
また、出版社も毎月新刊が出ますから、広報にも限界があります。

当然のことながら、多くの人に読んでもらいたい
このノウハウや考えや知識を、必要とする人に伝えたい。
そいう動機で本を刊行するという、大変なロードを歩んできたわけですから
ここで、仕掛けなくては、もったいないわけです。

ただ、待っているのと仕掛けていくのでは、
当然全く効果が違います。
逆に、仕掛けたのに効果がないとすれば
よほど、マーケットに対してトンチンカンということでしょう。

本が刊行されたというチャンスを活かして広報をしましょう

 

媒体に合わせる

本というメディアは、もちろん、時代のニーズに合わせる
時流を捉えて刊行されるものですが、
テレビや、ラジオ、ネット、新聞などに比べたら
ニュース性はかなり落ちます。

テレビも、ネットも、ほとんど
出来事と同時に情報が流れるのに対し
本は、どんなに急いで刊行しても
脱稿から2週間はかかるでしょう
また、受信数もかなり差があります。

例えば、キー局テレビの視聴者が、何千万人
大手新聞の購読者数が何百万人といるのに比べて

本は、初版が、少なければ、2000部
ビジネス・実用書で、1万部売れたといえば優秀な本

また情報量も
テレビ、雑誌、新聞の記事の文字数に比べ
本の文字数は、
ビジネス・実用書ですと、8万字〜10万字と
圧倒的に多いです。
つまり、本は他のメディアとくらべて
概要でお伝えすると
狭いけれど、深い。
そして、速報性はないけれど、長く読まれる
というメディアになります。

それぞれの、特性を知った上で掛けあわせをすると
効果があるのです。

テレビや、雑誌にだけでている方の中には
「自分の本をださなきゃ」と思っていらっしゃる方が多くいます。

どうしても、テレビや雑誌は、その人の一面の情報しか流せない。

なので、テレビや、雑誌など、他のメディアで情報が拡散され
本につながる導線ができることで
効果が倍増するわけです。
また、
媒体に合わせた、アプローチも、丁寧にやっていくと
効果があります。
例えば、

「しぐさやマナーの本」
もちろん、本自体の切り口もありますが

経済誌であれば、
「そのマナーで、営業マンの契約率が変わる?」
とか

女性誌であれば
「愛され女子になるためのマナー」など

ご自身と本のコンテンツから
記事にとりあえげる価値や意義があるというのを
先方にとらえてもらうように、アプローチすることで角度は全く変わります

その際、本を全面にださなくても
著者自身のプレスリリースをするのに際して
新刊もでていますよ。
という切り口もアリで、その時も本を出している人だということは
大変効果があるものです。

 

ニュースをつくる

さきほどもお伝えしたように
本は、ニュース性は低いメディアです

本のニュース性のないところを
ニュースにしてもらう

逆にいうと、他のメディアはみんな、ニュースと話題を求めているので
そこにハマるように
本の紹介の切り口を考えていくようにするということです。

例えば、
「健康は口の中で決まる」というような歯医者さんの本。
高齢者も視野に入れた内容です。
その著者の住む地元のゆるキャラとともに
敬老の日を前に
お年寄りたちに、歯の磨き方も伝えるイベントを開催する

このような話題は、地域の地方局、支局の新聞などは話題にしやすい。

そんな風に、メディアが取り上げやすい話題を仕掛けていく
ということです

いつも媒体が何を取り扱いたいと思っているかを考えていると
自分の本を時事ネタに絡んだイベントにしていくかのアイデアが生まれ
沢山のチャンスがあることが見えてくると思います。

 

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