書籍編集者 城村典子のブログ

【商業出版をしよう】本があることの重要性 <著者の広報力の身につけかた その3>

今回は
『著者の広報力の身につけかた』その3
〜本があることの重要性〜

です。

 

テレビや雑誌は流れていく

出版社というのも、マスコミ業界の中い位置づけされます。
マスコミ業界というと

テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、広告・・・・

などがあります。
よく、同じマスコミ業界の中の人から
「本はいいね」

と言われることがあります。
彼らは何をいいと思っているのか、

一番多い理由は

「残るから」

今は、やや、広告業界でも大きなお金が
動きにくくなっていますが、
かつては、
広告デザイナーと言えば
飛ぶ鳥落とす勢いの、バブリーなお金が動く
職種のイメージがありました。

それに比べて
本の装丁デザインの仕事は、
面倒な割に支払いは少なく、地味。
というイメージもあるのですが
結構、著名なデザイナーも
装丁の仕事をしたがる傾向がありました。

その理由は
「名前も刻まれ、残るから」

テレビも、雑誌も、その他の広告も
とても著名になれば
この広告のデザイナーだと知れますが
通常は、署名入りでは広告は出ません

一方、装丁デザインは、ほとんど必ず名前が載ります。

また、本は保存されるメディアです。

 

映画化、テレビドラマ化との関係

しかしながら、
本自体が発信力を持っているものではありません。
本の拡散は、書店への露出、
書店流通網になりますが、

昨今では、書店の数も減り
書店以外の、情報収集の場が増えているので
書店での、拡散力は弱まっているといえます。

また、書店が元気だった頃からすでに
本は、メディアミックスで売っていました。

そもそも、著名な人が本を書くということがそうですが、
マンガ雑誌が
連載時にマンガ雑誌で売り、
コミック化して売り
そこからアニメ化されることで、コミックをさらに売る
という原型をずっと持っているように

角川書店(現KADOKAWA)が
かつて、
小説を単行本で売り
映画化し、文庫本にして売り
さらに、DVDにして売り
テレビドラマ化して売り・・・
というスキームを戦略化して展開して成功したように

比較的王道のパターンです。
テレビドラマ化だの、映画化だのということになると
大掛かりな話ですが、

それが、今の時代は
個人でも、ムーブメントを起こしやすく環境にあるのですから
このメディアミックスを利用しない手はありません。

というか、
逆に、本というのは、そういう後押しがなければ
売り伸びてはいかないものだと思って間違いありません。
著者が何もしなくても
いろいろな条件が掛け合わされ、売れることも当然あります。
でも、これも、誰も何もしなかったわけではなく
この本は、売れそうだと思った、誰かがいて
取り組んでいるわけです。

ただ、
刊行した本の8割は売れてない本になってしまう今
その「誰か」を、待っているのではなく
最初のしかけをできるのだったら、した方がよく
少しでも、情報が露出されれば
「この本売れるかも」と気づく「誰か」が増える
確率が高まるわけです

そうやって、火を焚きつけていると
雑誌、テレビなど
取り上げられるメディアが広がる可能性があり
本の売り上げに貢献できる機会が増えます。

みんな大事なことは本で語る

そうやって、本を焚きつけるメディアはいろいろありますが

みな、「大事なこと」は本で語ります。

時折、スキャンダルで、バッシングを受けた人や
大事件を起こした人が、
後日本を出すことがあります。

古くは、山口百恵さんが
「蒼い時」で、
今までベールに隠されていた自身の生い立ちなどを語り
ものすごい反響を呼びました。
このときに、同時にこの本を仕掛けた残間江里子さんが
出版プロデューサーという肩書で称され
出版プロデューサーの名称が日本でも聞かれるようになりました。

また、最近では、猪瀬元都知事も、
スキャンダルで退陣し、その後本を書いたり、

STAP細胞の発見の虚偽等で批判にさらせれた
小保方晴子さんも「あの日」という本で、
思いを語っています。

テレビや、週刊誌の報道では、発信者が語りたいことは
ほとんど語れず
報道が伝えたい内容で、伝わることが多い中

本でしっかりと自分の言葉で語りたい。

本というのは、そういうメディアの機能をもったものなのです。

 

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