書籍の原稿はいつまでに書けばいい?
出版企画書が採用されたら、原稿執筆に取りかかります。
一般的な書籍の文字数は8万~10万字程度。
400字詰めの原稿用紙に換算すると、200~250枚程度になります。
これだけの分量を一般の人が書く機会はなかなか無いでしょう。
ここでは、もし出版企画書が採用されたら、いつまでに原稿を仕上げなくてはならないのか、お伝えします。
原稿を書き出すタイミングとは
一般的に書籍の原稿は出版企画書が採用され、企画内容が決まってから書き始めます。
発売日から逆算して、原稿提出日も決めなくてはならないので、一概にはいえませんが、2~3カ月程度が一般的な執筆期間ではないでしょうか。
もちろん、「書くのは得意!」と1カ月程度で執筆してしまう著者もいますし、なかなか筆が進まず半年~1年近くかかる著者もいます。
しかし出版社側にもスケジュールがあり、あまりにも時間がかかりすぎると、出版に関わる方々(営業やデザイナーなど)に迷惑をかけてしまうことも。
そのため、もし出版企画書が採用される見込みが出てきたら、早い段階から原稿執筆に着手するのもいいでしょう。
原稿はすべてが完成してから確認してもらうこともありますが、一般的には「まずは第1章だけ書いてみましょうか」と途中まで書いて提出することが多いです。
出版社側も、過去に出版していない限り、著者にどれだけの執筆能力があるか分かりません。
そのため、まずはお試し程度に書いてもらい、確認してから、執筆の方向性などをアドバイスします。
それなので、最初から「完璧なモノを仕上げよう!」と気負いすぎないでください。
気楽な気持ちで、というのも難しいかもしれませんが、力が入りすぎた原稿より、さらさらっと書かれた文章のほうが、読みやすいことも多いです。
「編集者にたくさん赤字を入れられたらどうしよう」と不安に思う人もいるかもしれませんが、それは仕方がありません。
既に数冊出版しているならともかく、初めて本を出版する人が、プロのように上手な文章をすらすらと書けるはずがありません。
ビジネス書や実用書に至っては、ほとんどの著者は本業が別にあって、文筆の専門家ではないはず。
そのような方々が、いきなり上手な文章を書けなくても思い悩む必要はありません。
だからといって、締め切りギリギリに、いかにも「急いで書きました!」とやっつけ仕事の原稿を提出するのはやめましょう。
編集者は原稿の修正に追われることになり、販促まで手が回らなくなってしまいます。
またいい加減に書かれた原稿を見ると、編集者のモチベーションは下がり、一生懸命本を売ろうという気概をそがれてしまいます。
初めての出版でも、出版後は著者としての人生を歩み始めるのです。
著者という肩書に恥じないよう、立派な原稿を提出することを心がけてくださいね。
原稿執筆には予想外に時間がかかることも。早めに書き始めるのが◎
「出版したい!」と思ったら原稿を用意しなくてはなりません。
1日で読めてしまうような本でも、製作するには、膨大な時間と人手がかかっています。
原稿もいざ書き始めてみると、思い通りに言葉が出て来ず、苦しむかもしれません。
原稿提出が遅れると、出版社にも迷惑をかけてしまいます。
大勢の期待を裏切らないためにも、原稿執筆は早めに開始するのがおすすめです!
○出版を目指すあなたにお知らせ
Jディスカバーでは著者になりたいあなたのために、全7回の無料のメール講座「あなたの出版が確実に成功する方法」を配信しています。
出版企画書を書くポイント、類書の調べ方、原稿執筆のコツ、編集者との出会い方など出版にまつわる情報を知りたい方はぜひ以下のフォームよりご登録ください。
この記事へのコメントはありません。