『誰でもできて100%仕事の成果が出る 速効読書 』
石川和男
青春出版社
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【本は最後まで読もうとするから効果を失う】
この本に書いてある。
「300ページを読み切るより、使える1つを見つける」
大賛成です。
私は普段、出版企画を作る仕事をしています。
出版したいと思ったら、
「本くらい読んでおかないとダメでしょ」
と考えるのは正しいと思います。
でも、その一方で大きな落とし穴があると感じています。
私たちはいつの間にか、
本を読むことそのものを目的にしてしまうのです。
■ 読書が苦しくなる理由
本を買う。
最初から読む。
途中で忙しくなる。
積読になる。
罪悪感を感じる。
きっと多くの人が経験していることではないでしょうか。
真面目な人ほど、
「最後まで読まなければ」
と思っています。
でも、本当に大切なのは完読でしょうか。
■ 出版の現場で見ていること
出版企画を作るとき、
当然ながら競合調査をします。
そのとき私たちが目指しているのは、
本を完読することではありません。
その本を捉えることです。
よく話をするのですが、
本を完読しようとするのは、
森でいえば葉っぱの葉脈を一生懸命見ている状態です。
一方で本を捉えるというのは、
その森はどこにあり、
どんな生態系の中に存在していて、
社会の中でどんな役割を果たしているのかを見ることです。
全体像を理解した上で、
必要なところを深く読む。
それで十分なことも多いのです。
■ 読書の価値はどこにあるのか
この本で石川さんは、
「読書の価値は読んだ量ではなく、どれだけ行動に変わったかで決まる」
という趣旨を繰り返し語っています。
私も本当にそう思います。
知識は集めるだけでは増えません。
使って初めて自分のものになります。
だから私は読書をするとき、
「この本から何を持ち帰るか」
を考えます。
全部理解しようとは思いません。
一つでいい。
今日の行動が変わるものを探します。
■ 読書も出版も、その先にあるもの
考えてみれば、
読書も出版も目的は同じです。
知識を増やすことではなく、
人が変わること。
読書によって考え方が変わる。
出版によって行動が変わる。
新しい人と出会う。
新しい役割を引き受ける。
社会との接点が増える。
そこに本当の価値があります。
本を読んで終わり。
本を出して終わり。
ではありません。
その先で何が起きるか。
そこまで含めて本の価値だと思うのです。
だから、この本を読んで改めて思いました。
本は最後まで読まなくていい。
でも、一つだけは持ち帰ろう。
その一つが、
未来を変えることがあるからです。
(終)
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