今回は
『どうしたら本が売れるか』 その3
〜圧倒的なエビデンスをつくる ピケティ〜
です。
ピケティの本の爆発的ヒット
ピケティの本はご存知のとおり、
2014年の12月に発売され
一時は、どのビジネス誌も表紙がピケティのようなタイミングもあったほど、
ブームを巻き起こしました
原書は、みすず書房から発売された960ページほどの本なのですが
こんなページ数の多い、難しい本が10万部を超えるヒットとは
超異例なことです。
しかも、日本だけでなく、世界中で売れました。
どうして、こんな現象がおきたのでしょう?
本が売れる理由
よく、本の企画で言われることが
みんなが知ってることは、共感するが、当たり前すぎて響かない。
みんなが、なんとなくそうだと思いながら、
新規性のある切り口表現すると、響く。
ピケティは、まさしくその、人々の心の流れに
ピッタリあったように思います。
第二次世界大戦後すでに70年以上たって
先進国は、だいぶ平和が維持され、経済を発展させられる
環境を継続して久しい。
資本主義は平等なシステムだと信じ
特に、資本を持たない者、労働者は、
「がんばれば、お金持ちになれる」
という夢を見ながらがんばってきた。
ところが、格差社会は広がるばかり
なんとなく、資本主義って違うんじゃないの?
って思ってるけど
資本家と政治家たちは
「そんなことないよ」「大丈夫!」
という世論をつくり話題にしない。
そんなところに
「ピケティ」の本が登場したのです
しかし、これまでも
「資本主義は不平等な制度だ」
と言ってきた人は沢山いたのに
なぜ、この本がヒットしたのでしょうか?
無名なときにできること圧倒的なエビデンス
私は、やはり、圧倒的な資料性
エビデンスではないかと思います。
有史以来、資料もばらばらで、点在
とても統計できないような当日譲歩を
整理し、ピックアップし、発表する。
その量たるや、半端無く
もう、ここまで証明されてしまったら
政治家がどうのとか、資本家がどうのと言ったって
「やっぱり、資本主義はどう考えたって
金持ちが、より金持ちになるしくみだ」
っていうことを証明したわけです。
その、圧倒的な資料というのが
ポイントなのだと思います。
圧倒的な資料をエビデンスにもった
論を立ててるわけです。
もちろん、経済学者として
立派な方であることは間違いありませんが、
世界には、経済学者はゴマンといて
生涯ひとつのテーマをコツコツ研究している方も
ゴマンといるかと思います。
その中で、人々のマインドのトレンドに合った
ちょうど、不平等ではいかの疑問を、
圧倒的なエビデンスをもって証明したことで
一躍世界の有名人となったのです
彼にしてみれば、持論は、きっとすごく当たり前のことで
どうして、当たり前のことに、みな今気づいて
今頃どうして、熱狂しているのか?
というようなことだったのかもしれません。
最初から、本がヒットすることを狙ったわけでもないでしょう
売れる本をつくりたいなら、自分の分野をほりさげる
私がお伝えしたいのは、
なので、ヒット狙いで企画はつくれないと思うのです。
あくまでも、自分の研究するテーマ
関心のあるテーマに対して、
まわりがなんと言おうと、探求していく。
その連続が、データになり、
膨大なデータは、熱意の証明でもあると思います。
売れる本を考えるなら
私は、まずは、自分の軸をしっかりもち
興味、好奇心、社会貢献に邁進する
その結果でた、データ(ノウハウや実績)
その材料をもとに
本の企画を考える
それが、売れる本をつくるということだと思います。
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