みちる 詩
上村奈央 イラスト
ポエムピース 刊
私は、物心ついたころから神様はいると思っていて、
ずっとそれは変わりません。
特に信心深いわけでもないし
家族や、まわりも
かなり、宗教・仏教から遠い
どちらかというと、日本人的な環境なのですが。
神社に通う、熱狂的な神様ファンということでもなく
なんというか
夜になると暗くなることくらいに
「神様いるって、あったりまえ」
という感覚です。
ごく普通に。
という私ですが
いや、だからこそ
この「10秒の詩」の中のひとつの作品が心に残ります。
・・・・・・・・・
いいことを沢山したのに
神さまは見ていてくれませんでした
でも
自分は見ていました
・・・・・・・・・
この10秒の詩は
東日本大震災の災害、事故をきっかけに
「心の復興を」という活動で
書き始めた詩を束ねた作品集です。
日々を、日常を
生きていた人々。
何か悪いことをしたわけでもなく
一生懸命生きてきた人たちの前に
いきなり、大きな災害がふりかかってくる
「神さまは見ていてくれませんでした」
って言いたくなる
神さまを恨んでいるわけではないのでしょう。
あまりにも、理不尽なできごとに
この矛盾の解決の糸口がみつからない混乱
でも、だからこそ「自分」が「自分」をちゃんと見てあげられてるということ
これが、何より大事です。
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