「著作権法がソーシャルメディアを殺す」
城所岩生
PHP新書
こう言っては身も蓋もありませんが、
人類というのは、長いこと縄張り争いの歴史を
繰り返してきたわけです。
つまり権利の主張の争いです。
著作権法というと
一見、クリエイター、作家を守る法律のようですが
そういう大義名分のもと
既得権益保持者が、
自分の持ってる権利を手放さないように
先行者利得で勝ち取った権利を死守してる。
それが、面白いのが
アメリカの法律は
そりゃそうなんだけど
公共の利便性が勝っちゃうと
その著作権の概念が変わっちゃうってこと。
例えば、
Google mapなんて
かなり権利侵害だけど
ガタガタ言ってるうちに
がガガガガーって開発を進めちゃって
多くの人が「便利じゃん!」ってなると
途端に世論が変わって
「Google ありがとう!」ってなっちゃうってこと
なんで、日本に、GoogleやFacebook
みたいな会社が生まれないか
様々な要因があるけれど
著者の城所氏は
「フェアユース」の考え方があるかないかに
大きな分岐点があると唱えます。
(フェアユースは経済を救う デジタル覇権戦争に負けない著作権法)
「フェアユース」
聞きなれない言葉かもしれませんが
字のごとく公正利用。
米国著作権法には、
その著作物を公正利用する行為には
著作権の効力は及ばないという包括的な規定があるのです。
城所氏は国際IT弁護士。
この業界のプロとして
アメリカと日本のギャップを目の当たりにした
知見と経験からの本です。
ネット事業を立ち上げるという人でなくても
今や、ネット利用で、ビジネスがグーンと加速する次代
「著作権」の概念とユーザー視点を理解するにも
とっても優れた本。
2013年にすでに、この見識で発表せれているのを
遅ればせながら、読みました。
あれから、
ピコ太郎がブレイクし
炎上ビジネスもありのこの昨今
著者の、新作も興味があります
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