〆切本

「〆切本」
夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹,藤子不二雄
左右社
https://www.amazon.co.jp/dp/4865281533/

 

90人の書き手による、泣けて笑えて役立つ、〆切にまつわる話。

 

ということで、

作家たちの、〆切にまつわる、ひきこもごもを本にしています。

 

面白いところは「作家のいいのがれ」。

 

よく、欠席の理由として

「身内に事故がありまして」なんてことが理由になってる人がいて。

 

どんだけ、身内に事故があるのさとか、

何回あなたのお父さん死んでるの?

っていうような。

 

この本が出る前に、

私もちょうど、友人の編集者と話をしていて

「締め切り伸ばしの言い訳って、いろんなものがあるよねー」という話をしていて

「連絡しないのが書けないの返事」

と、堂々とのたまう作家もいて、

開き直って「なんで電話してくるんだ」って怒られたりもしたとか。

 

「原稿は書こうと自分は思っている、ただ、妻が、どうしても話がしたいというので

ここは、無視しては、彼女が可哀想。

ちょっとくらいは、話を聞こうじゃないかと、話を聞き始めたら・・・・」

と、聞いていると、どうしてそんなにもタイミングよく事件が起こるのか?

みたいな作家も。

 

さすが、作家です!

 

その想像力、空想力と、創作力。

 

その力を作品に活かせばいいのにと思いますが、

作家が死んでしまっては、編集者としては、それはそれは会社から怒られます。

ということで、この本は、編集者と作家の〆切を軸としての攻防が描かれているのです。

 

〆切」とは、まさしく、社会性です、
編集者の立場で言えば、

組版を印刷所でやっていたときには、

印刷所の人に、原稿が入るのを待っててもらってとか。

 

今でも、編集者が原稿を入手して、それから原稿整理をしますが、

あと工程の、DTPオペレーターを待たせ、

さらに、あと工程の校正者、デザイナーを待たせ

と、仕事のしわ寄せがきます。

 

そんな、〆切を守らないとどんな悲劇が起こるかを見ても、

「〆切」とは社会規範の象徴的なキーワードだと感じます。

 

著述家になる・作家になる資格として、

〆切を守れる」というのは、大きな要素です。

 

いや、こんな「〆切」本ができるくらい、作家はいい加減な人多くない?

と思うなかれ。

 

この本に出てくる作家は、

夏目漱石、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、川端康成、太宰治、島崎藤村、泉鏡花、志賀直哉、内田百聞、林芙美子、坂口安吾。

 

一般的な話ではありません。

 

出版社がこの人たちの原稿をとることで、

どれだけの冊数の本が売れたのか、読まれたのか?

 

今とは桁が〇二つ違うでしょう。

 

1万部が100万部くらい

 

そりゃあ、見えすいた嘘なんて可愛いものです。

 

新人は、〆切厳守は当たり前。

 

「いい作品が書ければいい」のではない。

 

新参者なので、ルールを守る必要がある。

 

本を企画することは「父親」の存在をイメージすることとお伝えしました。

 

本を刊行するというのは、社会に自分の才能・コンテンツを持って貢献することです。

 

そのための媒介として、出版社という媒体を使う。

 

出版社は社会の登竜門。入り口であるわけです。

(終)

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