3月に入って、出版セミナー、企画書コンペなどのイベントで
立て続けに登壇する機会があり、
沢山の企画書を目にする機会に恵まれました。
ただ、当然のことながら
「この企画書は完璧だ!」 という企画書には
簡単に出会うことはできません。
これは、企画書を作り、提示した人の問題ではありません。
企画書を出すほうと受けるほう、双方の問題です。
企画書はコミュニケーションツールです。
企画書を通すことは、お見合いに似ていて、
双方で「おお、ばっちり!」 となるまでには
コミュニケーションが必要なのです。
そこで、企画書を拝見し、お話しして、気づいた点を指摘し、
「修正して、企画書を送ってくださいね!」
と、いうことになるのですが、
的確に修正して送ってくる方は多くありません。
別の仕事が(本業が)忙しいこともあるでしょう。
なかなか、企画書を作るモードに切り替えられない
ということもあるでしょう。
でも、「企画書送ってくださいね」と言われたら
必ず、締め切りを設けて送った方がよいと思います。
企画書は、何度も何度も書いた方がよいのです。
で、反応をもらったほうがよいのです。
以前もお伝えしましたが、
「だめな企画書」は、必ず通りませんが
「通らなかった企画書」が、
「だめな企画書」ではないのです。
10人編集者がいれば、
好みや背景もちがい
版元(出版社)の得意不得意によっても、
導こうとする方向性も、出す結論も千差万別なのです。
企画書の採択に一喜一憂せずに、
「どこがだめな企画書なのか」
「どうして反応が悪いのか」
を、よく考えて勘所を養っていきましょう。
特に、初めての方は
なるべく、自分で企画書を仕上げることをお勧めします。
私としては、時間がかかってしまうジレンマもありますが
確実に、自身のコンテンツ力が向上します。
得るものが大きく、
「苦労してもらってよかった」と思うことが多いのです。
企画書を書く苦労は、必ず報われる
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