最近つくづく思うのが
「編集者の仕事は、著者あってこそ」ということです。
「そんなの当たり前じゃないか」と言われるかもしれませんが
最近、特別に実感する事が多いのです。
このごろは、新人の著者の方の企画書をみたり、アドバイスをすることが多いのですが、
企画書が出版社の会議を通過し、いざ執筆、となった段階で執筆に苦労する人が多い。
でも、本は、著者の名前を冠して出るもの。
読者に無礼だったり、ひとりよがりの文章のまま刊行したのでは読者はもとより、
版元にも著者に申し訳ない、というのが私の立場。
ライターに書いてもらう方法もありますし
その方が、編集者も版元も効率がよいという考え方もありますが、
それでも、コンテンツの元(オリジナリティ)は著者のもの、
著者の言葉がおもしろいか、
また、説得力があるかが重要です。
そのためには、基本設計書ともなる「企画書」を著者がしっかり作り込むことで、
よく考え、的を射た作業していただく機会を持つことが大事だと思います。
1冊の本は8万字~10万字ほどの分量になりますが
いきなりここに挑戦するのは、練習なしにフルマラソンにでるようなものです。
普段ブログやメルマガを書いている、というのも、
文章の修練や情報の整理には役立ちますが
反面、本の執筆の際に、ブログやメルマガのような書き方をしてしまうと
(よっぽど、うまくない限り)
読みづらい本になってしまいます。
著者も私も苦労する今日このごろですが
だったら、ハーフマラソンから始める
まず、電子書籍を出してみるというのはとってもいい!
と思うのです。
そう、電子書籍は玉石混交。
電子書籍を出す意味あるの?
と、評価は様々ですが、
私は、大いに意義があるのでは!
と思っています。
その理由は来週のブログに。
電子書籍を読んでみよう 書いてみよう[1]
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