ふたつのハコ

「ふたつのハコ」
noraneco books
みらいパブリッシング
https://www.amazon.co.jp/dp/443427144X

 

主人公のロキシーという女の子はハコを持っています。

 

そのハコのことが好きではないのですが、

このハコは、手放そうとしても、手放すことができません。

 

物語が進む中で、このハコは自分にとって何なのか? を

問いかけてくる絵本です。

 

この本を読んでいたら

とある税理士さんと本の企画の話をした時のことを

思い出しました。

 

お話によると

決算の時に、そのクライアントの性質が出るというものです。

 

ついこの間決算をして者としては、興味深い話です。

 

その税理士さんのクライアントさんたちは、

お金に対する性質が、何度言っても変わらないというのです。

 

A という方は、何度言っても、無駄遣いをしてしまうとか

Bという人は、税務申告に対してだらしないとか。

 

その税理士さんからすると

「前もって、あれだけ注意をしているのに、

全く聞こえていないかのように、同じ過ちを繰り返す」

というのです。

 

その税理士さんは、その現象から

心の勉強をする事になり

そういう現象が起こるのは、触れたくない「恐れ」だったり

自分の弱みだったりに対して、都合の良い解釈をする。

ということからなのだそうですが、

なるほどー!と大変興味深い話だと思いました。

 

おそらく。決算の時だけでなく、

みなさん、癖を出しながら生活をしているのでしょうけれど、

税務の締め切りだとか、お金だとかになってくると

特に、その癖が顕著に現れやすい、トリガーというか、リトマス紙というか

そんなものなのだと思いました。

 

本当に、自分がそんな癖があるのかというのは、

自分は自分のことが普通だから、全くきづきませんが、

人から見たら、丸裸で、恥ずかしいものです。

 

きっと、私も、顧問の税理士さんからは。

「毎回同じことを気にしてる」とか思われてるのかもしれません。

 

そう考えますと、

人に知られるよりさきに、自分が自分のことをわかっておきたい気がします。

 

本の出版は、自分をしり、自分をプレゼンすること

知らない自分に出会えるのも楽しい体験です。

「第3回絵本出版賞」優秀作品

 

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(終)

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