「絶縁家族 終焉のとき ―試される「家族」の絆」
橘さつき
さくら舎
https://www.amazon.co.jp/dp/4865813233/
とある、喪主も参列者も誰もいない葬儀のシーンから、
この本の「はじめに」が始まります。
葬儀を取り仕切る側の人は、
「非情な家族だ」
「親にそんな仕打ちをしなくたって」と声を漏らしますが
それを聞く、著者の心のうちは複雑です。
著者は、兄との2人兄弟。
著者自身が初めての子どもを身籠った時に
兄夫婦には子どもがありません。
よくある光景としては、
著者の両親にとっての初孫の誕生を心待ちにするというものですが
この家族では、全く逆なことが起こる。
著者の母親は、跡を継ぐ長男に子どもができないのに
妹が子どもを授かるのは、兄を傷つけるという解釈になり
そこから猛烈な、著者に対する攻撃が始まります。
「それぞれの家族に事情があることを多くの人は知らない」
そんな実情をこの本は赤裸々に語ってくれています。
現在、多くのメディアでも取り上げられ好評です。
この方と最初に会った時には、
元々のテーマ、葬送の本という話をしていました。
ところが企画を進めていく中で
どうしても、ご本人の背景にある家族の問題が顔を覗かせます。
一方で家族のことを本にするには、と
ためらいがあるのは当然です。
でも、長く著者と対話し、
ご本人にも覚悟が決まり、ご自身のテーマと葬送が完全につながり、
企画となり、採用いただき、本となりました。
一緒に育てた企画ではありますが、
本を読んだときに、ここまで迫力のあるものになるかと
驚きました。
長く一緒に企画を考え、一緒に育ててきた子どもが
版元さんの手によって、大きく成長した姿を見ているようです。
橘さんの覚悟と勇気を讃えたい。
こう大きく育ったのも
魂が向かう企画にこだわったからだと改めて思います。
(終)
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