「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」
河合雅司 著
講談社 刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4062884313
タイトルが示すように政府のデータや
推計値を用いて日本の先行きを展望した“予言書”である。
「来年のことを言えば鬼が笑う」
という諺(ことわざ)があるように、未来予測というのは難しい。
それが50年先、100年先を見通すとなればなおさらである。
だが、「人口」に限っては、かなり正確に未来予測をすることができる。
既にこの世に存在する人々に毎年1つずつ年齢を加えていけばよいからだ。
出生数だけは不確定だが、それでも予測不能というわけではない。
成熟国家となった日本が突如として多産国家に戻るとは考えづらい。
しかも母親となり得る若い女性数が減っていく。
すなわち少子化の流れは止めようもないことは分かる。
もう1つの危機感は、
高齢者数がピークを迎える
2042年が日本にとって最も「厳しい時期」となりそうなことである。
今後、日本が目指すべきは「戦略的に縮む」ことだ。
人口減少が避けられない以上、やがて日本は縮小の道を歩まざるを得ない。
ならば、追い込まれてからではなく、日本に余力があるうちに積極的に取り組むことである。
これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書!
*この記事は、ネット上の書評を引用して構成しています
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