エンゲージマネジメント 本当に愛される職場のつくり方

「エンゲージマネジメント 本当に愛される職場のつくり方」
清水康裕
ぱる出版
http://www.amazon.co.jp/dp/4827213526

「エンゲージメント」が大事だという言葉は耳にするようになってから
4〜5年ほどになる気がします。

でも、とにかく新しい言葉が物凄いスピードで
生まれる今日この頃としては、
まだ、「エンゲージメント」について、馴染んでない、
実感がない人も多いように感じます。

私は、「チューニング」とか「アジャスト」とかいう言葉も
使っちゃいますが、
そんな感じで、
妥協するのではなく、調整だけでも弱く、合意+向上みたいな感じが
エンゲージメントなのでしょうか。

この本のエンゲージマネジメントは
「エンゲージメント」と「マネジメント」をくっつけた造語だということですが、
すでに「エンゲージマネジメント」という言葉があるんじゃないかという
納得感があります。

で、この本は、経営者やリーダーが関心のある内容ではありますが、
この「エンゲージマネジメント」は、仕事をする全ての人が知っておくといいし
もっと言うと、全ての人が知っておくと楽になる考え方です。

毎日、本の企画を作っていますが
本当に、社会に生きる人たちが辛そうです。
多いのが、社会とアジャストできない感。
子育てをしていても、
病気になった人も、
管理職になった人も、
多くの人が、孤独や、社会からの疎外感を感じています。

また、人事制度や、法律や、英語の企画といった内容であっても
通底するテーマとして、人との関係、社会との関係があります。
人と関わる、チーム、グループ、社会で生きる
という関わり方が、大きく変わってきているのだと思います。

根底の「人」が求める温かさ、安心、向上、成長、繋がり
のようなものは、変わりませんが
それを実現するための環境が、
誰が悪いというわけではなく
変わってしまったことに、みんなおっかなびっくりな感じがします。

でも、というか
だから、
こんなときには、創造することが必要なのだと思います。
過去からも経験からも学ぶけれど
変化している時代だから、
「こういう意識に変化した」
「こういう概念として捉えると理解できる」
「こういう方法になるとスムーズになる」
と、状況を理解し、概念で共通意識を作り、運用を考える。
これの繰り返しなのでしょう。

今を生きる全ての人に必要な本です。

(終)

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