「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本」
武田友紀
飛鳥新社
https://www.amazon.co.jp/dp/4864106266/
緊急事態宣言が解除されましたね。
私は、自分の家の隣が事務所で、
一階がスーパー。
別の事務所に行くのも、駅前を通るので、
緊急事態宣言中も、今も。あんまり人通りがずーっと変わらないと感じたりしています。
それでも、今日は。事務所に著者とライターとで打ち合わせ。
徐々に会ってのミーティングも増えてきそうです。
さて「繊細さん」
この本を読んで
「あなたの知りたくないあなたを正しく知る方法」
を伝えたくなりました。
近頃のトレンドは、「自分らしく」とか「ありのまま」とか
自分の本質をする。自分の個性を知り才能を発揮しよう。
20年前くらいまでですかね?
大量生産、没個性の人を造ってきたかと思ったら、
今度は、「個性」と言われて、戸惑ってる人が多いよう。
私も、企画を作る上で「オリジナリティを出す」その人の個性と才能を引き出す。という話をひっきりなしにします。
ですが、「自分のことを、100%自分で知って欲しい」とは全く思っていません。
というか、自分のことを知るなんてことは不可能だと実は思っています。
だって、人はものすごく「深い」です。
自分のことを本当に知ろうとしたら、一生かかるし、気が狂うかもしれないとさえ思います。
ですし、本当は、「100%自分のことを知る」は、人はしたくないし、知る必要もないと私は思っています。
ところがです。
100%知る必要はないのですが。せめて、30%くらいは知っておかないとまずいです。
なぜなら、「他人はあなたが知らないあなたを知ってるからです」
だから、人から自分がどんな風に見えているかは、なんとなく知っておく必要があります。
ところが
今度は、その第三者側も色々厄介です。
誹謗中傷が社会問題になっていますが。
間違った第三者の意見もいっぱいあるからです。
▼じゃあ、どうするのか?
他の人の「違い」を知って、「輪郭」を作る。ということだと思います。
私は、色が白いとよく言われますが、私より色が白い人とならべば、むしろ黒いということです。
私は声が大きいと言われますが、私よりもっと声の大きい人と一緒にいたら、小さい声だと言われるでしょう。
なので、自分を知るには、そのくらいが精一杯で、それで十分だと思ってまして、
それより、編集者として欲しいのは、
「だからなんなんだ」なのです。
例えば、
私は、色が白い。だから黒い服が似合わないのが悩みだった。
そのことから、肌の色によって、好きな色でも似合わない服があることを知った。とか
私は、色が白い。
小さい頃、肌が褐色で健康的ないとこと比べられた。
大人はいとこばかりを褒めていた。
私は、自分の肌の色にコンプレックスがあり、海に憧れ、海の家を始めた。。。
人は、都合の悪いことは知りたくありません。
だから、自分を真正面から知ろうとしても、難しいと感じます。
でも、自分の輪郭をなんとなく知り、
エピソードを形作ると、物語が生まれます。
論旨が生まれます。
そうやって自分を知る。
本を作る作業、企画を作る作業とはこのようなものです。
「自分を正しく知る」は100%自分に向かって探求するのではなく
「自分の輪郭を知って表現する」
むしろ、そこに真実があると、書籍編集者としては思うわけです。
城村と一緒に、あなたの物語の輪郭を探りましょう。
(終)
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