「中小企業の「就業規則」はじめに読む本」
源田裕久
すばる舎
https://www.amazon.co.jp/dp/4799108913
私がお付き合いしている著者の方々は、起業家・社長といった方々が多いです。
なので、「消費者意識」「労働者意識」といった情報には、私は、本当に接する機会が少ない
と感じます。
それでも、その著者の方々が解決しようとしている人たちのところに、
「消費者意識」「労働者意識」があると言うのは感じます。
時代は、ネットの情報蔓延も手伝ってか、一般的に言うと、
日本人に限らず「権利意識」が高まってるなと感じます。
自分の権利を守ることは、当たり前に、決して悪いことではありません。
でも、流れとしては、リテラシーの低い、
間違った「権利意識」も横行しているとも感じます。
人が成長するには、努力も必要だし、痛みもあるかもしれません。
また、企業、会社は、努力をしなければ、競争力に勝てません。
会社に雇用されている人は、
当然、自身のアウトプットの対価としてのお給料があるわけで、
会社に価値あるアウトプットをなさなければ、会社は痩せ細っていくばかりです。
しかし、結構、目先・近視眼的なものの見方をしてネットの中の情報に翻弄され
「自分は不当に搾取されてるのではないか」と思ってしまう人が少なくないような。
実際、私の娘が、新卒で働いていた会社の同僚のお話。
入社3か月目くらいから「会社は、自分の能力を認めてくれない」と不満を言い出し、
また、たちの悪い、転職エージェントの誘いも受けて1年目で3度転職してしまった人がいます。
また、私の知人の会社の従業員でも、仕事のアウトプットの成果が低いにもかかわらず、
会社の環境が悪いと言い続け、上司の面談含め、色々手を打ったにもかかわらず、
結局文句を言い残して退職していく人がいたり。
おまけに、人はどんどん集まりづらくなり、会社をやると言うのは、大変なことだと思います。
この著者の源田さんと話をしている時にも、
すでに、こんな経営者の苦労の話をお伺いしていましたが、
見事に、その経営者の悩みにも応える本になっています。
就業規則は、会社のためだけでもなく、従業員のためだけのものでもなく、
双方が気持ちよく、高いパフォーマンスを発揮するためのものだと思います。
それぞれの会社にあった「ルール」を決めるということでしょう。
とっても今時と思うのが
「多様な働き方の選択肢を用意しておく」
「時代の変化にともなって「手当て」を見直す」
など。
経営者・人事が読んでもちろん、社員が読んでも納得の内容になっていると思います。
就業規則の本なんてたくさんあるのに、どうして新しく本が出るのだろう?
と思う人がいたら、「企画とは、時代に合わせて変わっていく」と言うのが答え。
この本には、そのヒントもあります。
(終)
★本を題材にしたエッセイを書きます★
会員制文章執筆サロン ふみサロ 会員募集中
登録された方にもれなく、エッセイミニ講座動画をプレゼント
https://jdiscover.jp/bookreview/cat03/fumisaro/
★日常を豊かにするための本と出会うメールマガジン★
発行しています
「それでも、日々は輝いて。~本と一緒に歩こう~」
ぜひ、ご登録ください
いますぐ登録!
応援よろしくお願いします!
コメントを残す