父という余分なもの: サルに探る文明の起源

「父という余分なもの: サルに探る文明の起源」
山極 寿一
新潮社
https://www.amazon.co.jp/dp/4101265917/

 

ちょっと、お父さんにとってはショックなタイトルです。

 

私たち人間の間では、特別な場合を除いて、

父親が誰であるかを知っていることが多いです。

 

多くの人が、子どもの時はお父さんとお母さんと一緒に暮らしています。

 

ところが、動物界に目を向けると

自分の父親はこの者だとわかっている動物は、

ものすごくマイノリティ。

 

というか

霊長類の中では、人間と一部ゴリラだけのようです。

 

エディプス・コンプレックスというのは、

「成長期に子どもが抱く、異性の親に対する愛着と、同性の親に対する敵意」

 

小さい女の子が「お父さんと結婚するだもん」

なんて言われて、お父さんがメロメロになってる。

 

男の子が「お母さんを守る」

 

ほのぼのとしたシーンでもありますが、

根底にはそんな心理があるのも、みな潜在的に知っているわけです。

 

人間は、どうして「父」という存在を作ったのかと(意図的でないにしても)

作者の疑問に、私も共感します。

 

*父親についてはこちらの本も参考になります

「父滅の刃~消えた父親はどこへ アニメ・映画の心理分析~」
https://www.amazon.co.jp/dp/4434277286/

もしかしたら、生物35億年の歴史の中では、

まだ、「父」が誰かとわかるコミュニティ文化の形成に

慣れていないから

それで、家族の葛藤が生まれる?

 

でも、人というのは、常に矛盾を抱えています。

 

権力を持つと、格下の者に非人道的になる。

というようなことは、多くの実験でも証明されています。

 

穏やかな人でも、看守役と囚人役に分けた実験を続けるうちに

看守役の人間は、暴力的になっていく。

 

努力しなくても、豊かな暮らしができるようになると

働かなくなったり。

 

本当に、人間はややこしくできています。

 

自分たちで文明を発達させておいて

地球温暖化やコロナ感染の蔓延などの現象が起こると

おののきます。

 

そうやって、一生「修行」の環境に置かれることによって

成長するということなのかもしれません。

 

だから、

「余分なもの」動物界には難しい「父親」という存在も作って

「愛」が試されている?

 

だから、私は、

人は「愛」で生きるようにできているのではないかと思うのです。

 

「愛」を持ちなさい

「人を愛しなさい」と。

 

不安になったら不安になった分、

人を愛するのが正解だと思います。

 

不安な時に、愛されようとすると危険です。

 

お金がない時ほど、詐欺に騙されやすい。

 

寂しいときも騙されやすい。

 

だから、私は、

寂しくなったり、不安になったら

「人を愛す」がおすすめ。

 

誰を愛すかといえば、もちろん「読者」です。

 

読者への愛が、あなたの未来を示します。

 

読者をどうやって愛していいかわからなかったら

城村に聞きに来てください。

(終)

★本を読んでプレゼントをもらおう

読んでお得な「ヨミトク」サイト
https://yomitoku.info/

★本を題材にしたエッセイを書きます★

会員制文章執筆サロン ふみサロ 会員募集中
登録された方にもれなく、エッセイミニ講座動画をプレゼント
https://jdiscover.jp/bookreview/cat03/fumisaro/

★日常を豊かにするための本と出会うメールマガジン★
発行しています
「それでも、日々は輝いて。~本と一緒に歩こう~」
ぜひ、ご登録ください
いますぐ登録!

応援よろしくお願いします!

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です