「食料の地理学の小さな教科書」
荒木一視 著
ナカニシヤ出版 刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4779507936
毎日おいしいものを腹いっぱい食べられることのために。食から世界を考える。
世界各地でとれた食材がわたしたちの食卓にならぶまでには、どんな過程があるのか。
生産、流通から消費まで、「食」から考える世界のしくみ。
みなさんはお食事をとる時、「おいしい」という感想を始め
色々なことを考えながら目の前のお料理を食べられることでしょう。
では、まさに今自分の口に入ろうとしている食品がどんな経緯で自分のもとにたどり着いたか、
そんなことを考えたことはありますか。
一見「食料」と「地理学」の結びつきは何なのだろうと思いませんか。
では、皆さんがお口にされる食材はそれぞれ、生産地や収穫地、
加工された工場やスーパーなど、食卓に上るまでに様々な地を旅していると考えて下さい。
次に地図を思い浮かべてその食材がたどってきた道を線で結んでみてください。
さあこれでもう「食料の地理学」が始まるのです。
食べること、環境・貧困問題や地域振興などの世界的、社会的な問題、
日本と世界の繋がりなどに興味のある方にはぜひおすすめしたい1冊です。
本書の最初に、食料の地理学の目指すものとして
「毎日おいしいものを腹いっぱい食べられることは幸せだ。」というフレーズが出てきます。
あたりまえの考え方に感じますが、本書を読むと改めてその有難さ、幸せさを実感します。
皆さんもぜひこの本を手に取ってみてください。
そして「この食材はどんな旅をしたのかな」と考えながらお食事をしてみてはどうでしょうか。
きっと「おいしい」ご飯がより一層おいしく感じられることと思います。
*この記事は、ネット上の書評を引用して構成しています
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