「夜の物理学」
竹内薫 著
インデックスコミュニケーションズ 刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4757302983
アインシュタインの宇宙定数、エリスの宇宙動物園説、ホーキングの虚数宇宙、
ビレンキンの量子宇宙論など宇宙のヘンテコな話にロマンを感じてください。
やさしい宇宙物理学入門エッセイ。
ビッグバンの前にも、宇宙があったらしい。
宇宙のヘンテコな話にロマンを感じてください。
やさしい宇宙物理学入門エッセイ。
巻頭には(それなりにハードな)SFショートショート「パンドラの匣をあけた物理学者」
を収録
著者によれば、ナイトサイエンスには3つの意味があり、
①「論理的な思考なんかじゃなくて、直感(思いつき?)や霊感めいたものに閃きを得て、そこから出発していくようなこと」
②名の通り「夜の科学」で、天体望遠鏡で覗く夜空の秘密を扱う
③空想、虚構、小説‥‥‥夢とロマンあふれる妖しい顔のこと
だそうである。
扱われているのは、例えば、
「アインシュタインの宇宙定数」
「エヴァレットの多世界と赤ちゃん宇宙」
「エリスの宇宙動物園説」
「ホーキングの虚数宇宙」
「ビレンキンの量子宇宙論」
「ホイルの定常宇宙説」
「超ひも理論」
などなどで、現段階で、定説、準定説と言われるものから異端説と言われるもの、
捨てられてほとんど相手にされていないものまでいろいろな理論とそれを唱えた物理学者を、
独特の砕けたやさしい言葉で解説している。
定説も異端説も紹介されているが、物理学の世界では、異端説が将来、一発逆転で定説に
なることもままあることなのだそうだ。
あくまでもエッセイだし、出てくる理論はまあ、
「これ、もしかして本人しかわかってないだろ」
「人をおちょくっているのか」と思えるような、なんでもありの物理学の世界の話なので、
「難しいので一応一所懸命説明してみますけど、わかんなくても気にしないでね」
「こんな感じだとに思っておいてね」てな風に語っていて、わかりやすいし、
読み物としてもたいへんに面白い。
*この記事は、ネット上の書評を引用して構成しています
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