平石智美のはじめての「白い切り絵」 増補改訂版 華やか＆大人かわいい美しいカラー切り絵

この本で、ときめく人も

きっと、きらりといると思って

むふふと思ってます。

全ての人が響くのではなく

ハマる人に、めっちゃハマる。

この本は、ガチで切り絵を愛している人の本だと感じます。

隠れた趣味というのがあるかと思います。

決してその趣味自体が、恥ずかしいことではなくても

あまりにもマイノリティだから

普段を口にしていないような

例えば、

「詩を書いてる」

とか

「ボードゲームにハマって２０年」

とか

「きのこがり」がめちゃ好き

とか。

決して、マイノリティだと言いたいのではなくて、

ハマる人は、めちゃハマるということで。

切り絵もその部類かと。

だからこそ、本は、すごいと思う。

この一冊にその世界観が凝縮されている。

情報の量が多いことがいいのではなくて

「世界観」が描かれてるというのがすごい。

１冊で完結しているのです。

私は、ジャンクな編集者なので、

今まで、こんな工芸の本も作ってきました。

切り絵の本もそうだし、

人形のつくり方なんかも。

私は、多様な価値観のある世界が好きなんだと

改めて実感します。

今まで、いわゆる本好きの人に比べたら

自分なんかが、本好きだと言うのは

おこがましいと思っていましたが

ビジネス書も作り、絵本も作り

工芸の本も作り、ビジュアルの本も作り

と言う自分の経歴を考えると、

確かに、専門性を磨くのがプロだろって言う人からは

全く、「本を馬鹿にしてる」って思われるかもしれませんが、

「あ、私、パッケージされてる本っていうメディアが好き」

好奇心の塊の自分は、その世界観を本というメディアで

共有する。理解する。

と言うのが好きなんだと
改めて思う今日この頃
(終)