不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力

「不登校ゼロ、モンスターペアレンツゼロの小学校が育てる 21世紀を生きる力」
木村泰子 出口汪 著
水王舎 刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4864700583

 

 

 
どんな特性や個性を持っていても、それがその子の「その子らしさ」です。

 

その特性を排除するのではなく、
長所に変えるのが「学校の仕事」です。

学校に安心して学ぶ居場所があれば、
学力は「子ども自らが獲得」します。

 

「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことが公立の学校の使命です。

 

 

そして、
子どもたちが「小学校で身に付けるべき力」とは何か。

 
それは、「社会で生きてはたらく力」
と明確に答えています。

 

 

 

よく「学校は社会の縮図」と例えられますが、
子どもにとって自分たちが通う地域の学校は、まさに「小さな社会」にほかなりません。

 
であれば、学校に地域の人たちがいなければ、それは社会の縮図とは呼べないでしょう。

 
同時に教職員が、学校の中だけに目を向けていたり、未来を意識せず、
今の社会しか見ていなかったりしたら、やはり社会の縮図にはなりえません。

 

子どもたちが、
社会で生きてはたらくための力を獲得するには、
学校は、将来子どもたちが
実際の社会に出ていく前に、たくさん失敗し、
やり直しができる小さな社会でなくてはならないのです。

そのため、大空小学校が開校時にこだわったのは、
そこにたずさわる教職員はもちろん、
そこに通う子どもたち、
さらには保護者や地域の方一人ひとりが、
自分たちの地域の学校を一緒につくっているという意識を共有することでした。

 

そしてその思いは、
教職員、
子ども、
保護者、
地域の人たちが日々通う学校の校門の壁に、
次のような言葉で示されています。

 

みんながつくる みんなの学校 大空小学校は 学校と地域が共に学び
共に協力しあいながら「地域に生きる子ども」を育てています。

 

なぜ地域と一体となった学校づくりにこだわってきたのか。

 

そこにはもう一つ理由があります。

 

それは、いつかその場所を去らなければならない教職員は「風の存在」に過ぎないからです。

 

 
一方で、その地域に根を張り、

常に子どもたちを見つめることができる地域の人たちは
「土の存在」と言えます。

 

そうした人たちが、
学校の中にまでしっかりと根を張り巡らせていてくれさえいれば、
私たち「風」は、その肥沃な土壌でたくさんの種を運んできて撒くことができます。
そしてその種蒔きこそが、教職員の役割なのではないでしょうか。

 

 

 

*この記事は、ネット上の書評を引用して構成しています

 

 

 

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