『あなたの文章が劇的に変わる5つの方法…』
一尾藤 克之 著
三笠書房 刊
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夜中に突然目が尋常じゃないほど痛くなり、翌朝近所の眼科に行って
「このままだと失明する。
すぐ紹介状書くから、大学病院に行って!」
と送り出され、そのまま、緊急入院、緊急手術をうけ、
退院の日の朝、眼帯をとると、
世界が一変している(視力がドーンと低下)という経験をした私は、
いままで、
どれだけ、文字をみて情報をゲットしていたかを痛感します。
目の手術なので体は元気なわけです。
でも、いままでみえていたものが見えない。
小さい文字は、拡大鏡でも、虫眼鏡でも見えない。
どんな風かというと
スマホ、新聞はみえない。
本は、虫眼鏡でギリギリ読める。
パソコンは、拡大してみる。
通常サイズの、メールや、メッセンジャーなどは、
そのままではみえないので、
いちいち、コピペして、拡大して読んで、書いて
コピペで送る。
というような目になると、
本当に情報が制限されます。
また、文字を読むのが疲れるので、
本当に必要なものと自分で勝手に決めたもの)しか読めません。
いままで、なんと、文字から情報を入手していたのかを
痛感するわけです。
「活字離れ」なんて言葉がありましたが、
いえいえ、その言葉が発生した当初から、
人類社会は、どんどん活字中毒社会になっていたはず。
物を買うにも、ネットで買わないにしても、
ネットでよーく商品情報を調べて買う。
店も、レストランを予約するにも、サロンを選ぶのも、
旅行に行くにも、
みーんな、ネットを調べて
「比較」して、
納得するものを選ぶ。
記事を読むにも、
面白くないと思ったら、容赦なく、途中でやめる。
途中でやめるというより、
どんどん情報を追っかけて、興味のある文章だけ読む。
という時代です。
となると
「伝わる」文章がかけないと、コミュニケーションが成立しない。
物も売れないし、
この人とつながりたいとも思ってもらえないし。
また、私が、改めてびっくりしたのが
日ごろのメールを筆頭とする、
文字を書いてコミュニケーションする量。
昔は、絶対、電話か、口頭だったものが、文字になっている。
これって、メールが下手だったら、致命的なわけです!
かつて、
狩猟時代は、目がいい、足が速い、筋力がある、
などが生き残るための能力であったかと思います。
戦国時代は、武術に優れていること。
近代に入って、
ちょっと前は、学歴があることが、生き残る能力だとすれば、
今の、そして、これからのの生き残り戦略としては
「文章力」があるかないか
ではないでしょうか?
この本の著者は、
言論プラットフォームの執筆陣で、
書籍を切り口に今どきの社会を鋭い視点で論じ、
読者の反響をほしいままにしている、
まさに、文章の達人。
当然極意をたくさん持っているわけですが、
それを、一般の人でも
わかりやすく、まとめてくれているのが本書。
コツは様々あるのですが
例えば、
*文末ひとつで、ガラリと印象が変わっちゃうこと
*「意外な事実」をつかって、読者の興味をひく方法
*文章を読まれたあとのことを考える
など、日頃、様々な文章を書くだけではなく、
反響を体感しているコラムニストだからこそ、知っている極意が満載。
時代に乗るためには、この本を読むのは必須です。
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