「+1cm(プラスイッセンチ)たった1cmの差があなたの世界をがらりと変える」
キム・ウンジュ(著)、ヤン・ヒョンジョン(絵)、簗田順子(訳)
文響社
https://www.amazon.co.jp/dp/4905073359/
とても丁寧に創ってあって、いい本だなあと思います。
帯に
「ほんの少し見方を変えると、世界はたちまち変わる。
心がスーッと軽くなる。」
とあるのですが、
まさしく、タイトルの通り
「大きく変えよう」ではなく、
ほんのちょっと見方を変えよう、という事例がたくさん載っています。
例えば、
なくしてすぐわかるものとわからないものを対比する。
「カバン」をなくしたり、「恋人」をなくすのは、すぐわかること。
一方
「人生への好奇心」や「人への感謝の気持ち」が、すぐにわからないもの。
そんなことから、
なくしてすぐわかるものより、「すぐわからないもの」の方が
人生にとって重要なのではないか?
と、問いかけています。
というのは、ほんの一例で
こういう例を、丁寧に、言葉とイラストで表現している本です。
本文レイアウトデザインもページごとに違って、
これは手が込んでいる!
丹念に創っているなーって感動します。
編集者の仕事とは
「発想する」「企画にする」「著者と交渉する」「会社と交渉する」
「お金(仕様・予算)の管理をする」
「制作陣を指揮する(デザイナー、制作、印刷所、会社、校正者、イラストレーターなど)」
「本を売ることを考える」
と、やることがいっぱいあります。
普段、私は、このメルマガの記事では、
主に「企画を考える」ということをメインに話をしていますが、
そこから始まり、その企画を具現化するところが、
「原稿」であり、また、その先の「制作」ということになります。
「企画」という設計図があって、
その設計図のもとに、「原稿」「制作」があるということです。
そして、さらに、そこで出来上がった本が「売れて」初めて仕事が完結する。
なので、編集者は、その長い工程を頭におきながら仕事をするのですが、
考えてみれば、大変な仕事なのです。
言ってしまえば、編集者さんたちに
「常人の仕事ではありませんよね」と言いたいくらい。
一方、こう言ってはなんですが、
編集の仕事は、手を抜こうと思えば、いくらでも抜ける仕事で、
凝っていったら、ものすごく凝ってしまえる仕事です。
私の周りの編集者さんたちは
後者に寄った比重が多いです。
最近でも、
自分は、◯◯のジャンルの本気の著者しかやらないんだ!
と、主張してきたり、
面白くなさそうに話を聞いてるので、関心ないかと思ったら
すごい気に入っていたようで
びっくりするような提案をくれたり。
いつも、やりとりは軽くてテキトーそうなのに
すごい本を作る人とか。
私からすると、著者以上に、動物園。
でも、
私からすれば、
多少、常識から外れていても、
おかしな言動でも、
本に対する愛情と熱量が高ければ、それで十分なのではないかと思います。
本が売れない時代、その中で戦っている編集者さんたちは
その存在はありがたい。
この技術や経験が、人類の未来に貢献するのですから
もっともっと、みんな本を読もうよ。とも思います。
そんな、編集者と一緒に本を作るのが商業出版。
その前に、城村と企画の訓練をして、本を出版しましょう。
(終)
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