「地獄の登校日」
高見澤秀男
みらいパブリッシング
https://www.amazon.co.jp/dp/4434267507/
自分は影響力がないと思っている人。
「自分なんて、たいしたことしてませんから」
「自分はいるだけです」からという人。
息を潜めて、なるべくひっそりしようとしている人がいますが、
人は決してひっそりなんてできないのだと思います。
ユキヒョウという高山に住むネコ科の動物がいまして、
彼らは、高山で食糧が少ないので、
ものすごい広いテリトリーを持つそうです。
本当に孤高に生きる動物なのだと思いますが、
この動物だって、一頭存在することで、他の仲間はそこにいないわけですので
影響を与えているわけですし
生態系の中でも影響がある。
ましてや、人間や、仲間で生きる動物ですから、
その人が生きていることで、
スーパーでものを買ったり、電車に乗ったりするだけでも影響があるし、
仕事をしてれば、なおさらそうです。
この本は
自分の人生はなんだったんだろうと、
振り返る主人公のお話。
しかし、彼の存在は小さくはなかったのですが、
この本を読むと、人は、自分が知らないだけで、
人に影響を与え、知らないところでつながっていることがわかります。
例えば、同じエレベーターにたまたま乗り合わせた。
その乗り合わせた人が、赤の他人でも、
不機嫌にされていたら、その空気はこちらにも伝わります。
人は、存在するだけで表現していると言っても過言ではないでしょう。
で、あれば、自分の表現が自分らしくあり、
いい影響の伝播ができているなら、
きっと、周りも自分も、信頼で繋がり、
問題も解決できる勇気が湧いてきそうです。
この本は、また
その気づきは、いつでも間に合うということも教えてくれています。
過去に、失敗をしたとしても、
後悔があったとしても、今の行動で、過去の意義が変わる。
感動の一冊です
(終)
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