書籍編集者 城村典子のブログ

「類書」を調べることの効果 1

このブログでも「(出版)企画書」は
編集者とのコミュニケーションツール
である、ということを
何度かお伝えしてきました。
「本を出版したい」
ただ、そう思っているだけでは、
始まりません。
言葉にして、文字にして、
きっかけをつくるために
「出版企画書」を作る、
というのが大事な行程です。
だいたいA4 2~3枚に
まとめればいいのですが
いざ、「企画主旨」「企画内容」
と言われても
最初からうまく書けるものでは
ありません。
それは当然のことです。
何度も書き直し、
ながめ、
推敲して
企画自体を練っていく。
その、悩む、練る
という過程で、
精度は増し、企画は熟成されます。
企画書を書く中で、
〈類書を調べる〉というのは、
是非やってほしいことのひとつです。
類書とは、
マーケットにおいて、同じ分類の本。
さらに言えば、ライバルの本です。
自分が出したいと思う本の
ジャンルはなんですか?
まだ迷いがあるなら、
最初は、選択肢を2~3にして
その類書を少なくとも
各3冊は用意しましょう。
類書を調べる理由は2つ
1つめの理由は
本の構造(構成や成り立ち)
を学ぶためです。
その分野は、
自分の得意分野ですから
よく理解できるはず。
類書3冊を読者目線で読み、
優れているところ、
良くないところを探ってください。
・ タイトルのつけかた
 (テーマ・ターゲットの設定)
・ 構成
・ 帯文
・ 「はじめに」の書き方
・ プロフィール
どの本が、親切でわかりやすいか
反面教師もあるかもしれません。
これはいい! 
と思ったところは真似してみましょう
内容を真似するのではなく、
本のつくり方を真似するのです。
「私が著者になる授業」の実践編では
「逆算企画書」という
ワークをやってもらっています。
今ある本が、どういう企画書だったか
を類推して企画書に書きます。
タイトルなど、そのまま書く訳ですが
どうしてこのタイトルになったんだろう
と考えながら書く。
プロフィールも、
どういう特徴があるか
を探しながら
ポイントを写す。
そうすると今までの本の見方と
違う見方ができます。
どういう工夫をしているのか
著者が、編集者が
どういう思考をして
この本をつくったか、がみえてくる。
企画書を書く際に、
この練習を重ねてすると
本の構造に対する
洞察力が身について
自分の本は、こうやってつくろう
というアイデアもわいてきます。
もちろん、力がつけば、
類書でなくても
いろいろな本を読んで、
優れているところを
見つけることは大奨励。
ただ、最初は、類書を勉強することから
始めるのがよいと思います。
続きは来週・・・・

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